1.目を覚ませ。この世は食物連鎖
私たちはよく、動物界の食物連鎖について学びます。
簡単に言うと、草木を食べる草食動物、それを狩る肉食動物、
そして死んだ肉食動物が草木の肥料に戻る、
という自然界の完璧なバランスです。
このバランスは、
どの要素も増えすぎても減りすぎてもいけないという繊細なもので、
自然の織りなすアルゴリズムといえます。
ここで私が言いたいのは、
人間社会も「食物連鎖」が存在するということです。
人間も動物の一種として、本能に従って生きると、
知らず知らずに弱い者を食い物にするような行動に出がちです。
それは既に誰もが感じている筈です。
「他者を支配しようとする低レベルの会話」いわゆるマウントを取るというヤツです。
また「利益を得るための騙し合い」や
SNSなどでリア充を人に見せつけ優越感に浸る事をしたりされた経験のある人はいくらでもいるでしょう。
このような行動を起こすのは、
人間が本能的に優位に立とうとする為で、
この社会が弱肉強食である事を知っているからです。
そうなのです。
この世は食物連鎖で成り立っていると言うことを認めなければならないのです。
まずはそこからがスタートなのです。
2.ブラックは当たり前
たとえば、職場や社会において、
強者が弱者を支配することは日常茶飯事です。
上司が部下に罵声を浴びせ支配する。
大企業が小企業を圧迫する。
富裕層が貧困層から搾取する。
これは紛れもない事実。
時折、一部の奴らや組織が行なっているハラスメントをマスコミで吊し上げる。
こらは一種の見せしめにすぎない。
こんな事をする目的は、
「この世はホワイト社会であり、清く美しい社会が本来の姿。
みんなで平和な社会を作ろう!」と国がプロパガンダしたいが為だ。
その国が行なっている事は、
金持ちを優遇し、雇用人から確実に税を納めさせる事。
上級国民と下級国民の差は食物連鎖の上下関係そのものだ。
この分かりきっている構造があるからこそ、
誰もがポジション争いで少しでも優位に立とうとします。
良い学歴、良い職場、良い立場が欲しい。
これらは結局食物連鎖の頂点である肉食動物のような
より上のポジションが優位だからです。
この食物連鎖の構造を私たちは子供の頃から叩き込まれます。
通知簿の成績は学年全体で比率によって決められます。
つまり、誰かが上位に来ると誰かが下位になると言う事です。
全員が「優」になることはありません。
絶対に甲乙つけるのです。
今の子供達は昔に比べると勝敗に鈍感になっていると感じます。
しかし、団塊の世代を含め、それより上の世代の勝敗の執着は恐ろしいものがあります。
私の祖父は小学生の私と麻雀をして、イカサマをしてまで勝とうとしてましたし、
現在でもゴルフをして負けていると口を聞かなくなったり、
怒ったりしている人は大体昭和20年代の人たちです。
私はこの世代と接する際、
この人たちは「ブラック世代」だと気をつけるようにしています。
そう考えて接していて、ちょうど良いくらいです。
マウントをとりに来る、横柄な態度でくる事を前提に接するので、
揉めることも対立することもありません。
つまり、社会や組織に期待せず、
そもそもブラックだと割り切れば、裏切られることもないのです。
それを国のプロパガンダに汚染されて、
ハラスメントは悪、ブラック撲滅と本気で思うからおかしな事になるのです。
そもそもそう言った括りで行くと、一番ブラックなのは国という事になってしまいます。
3.食物連鎖から精神連鎖へ
本当の意味での成長と自立は、このような構造社会を理解し、
どうしたら離れられるかを考えることから始まるのではないでしょうか。
その為には私たち一人ひとりが、
この人間社会の「食物連鎖」にどのように関与しているのかを
自問自答することが重要です。
会社勤めの人はほぼ例外なくこの食物連鎖に組み込まれています。
医者であろうが弁護士であろうが、
国の免許を得て仕事している人も、
給与の高低だけでマックジョブと変わりません。
いずれは引退して、そのポジションは無くなるのです。
大事なのは自分で唯一無二の存在になることです。
例えば、霞を食べて生きている「仙人」のような存在になることです。
あの人何をして生きてるんだろう?
何が楽しくてあんなことしてるんだろう?
そのような謎の存在です。
会社にも属さない。
師匠も弟子も持たない。
しかし、何かで収入を得ているらしい。
とりあえずは食べていけてるようだ。
出来ればアーティストのような感じで、
独自の何かを作って一部の人に喜ばれている。
そのような存在になれば、
この食物連鎖の社会構造から脱したと言えます。
そうなると人を養分として生きる「食物連鎖」から
人に喜びを提供して「精神連鎖」という別の次元で生きる事になるのです。
そうなると、誰かに腹を立てたり、
本気で怒ったりすることもありません。
ブラック企業やハラスメント問題も
アフリカの草原でシマウマがライオンに食べられている映像を見るのと同じです。
子供には可哀想に映るそういった映像も、
大人になれば自然の摂理を理解する。
そのような感じです。
とは言え、いきなり精神連鎖の世界で生きる事は出来るわけがありません。
まずは準備が必要です。
4.内なる力の発見
まず、精神連鎖の世界を目指すには、
自分がどのように他者と関わり、
どのように社会の一部として機能しているかを理解することです。
また自分の心地よいペースを知る事も大事です。
「朝型」「夜型」で能力が変わる人がいるように、
ゆったりとした仕事を長い時間するのが得意な人、
瞬発力はあるが短い時間の仕事が得意な人、
色々存在します。
世の中が9時5時だからと決めつけるのは、
学校で12年、もしくは16年間そのペースで勉強させられたからです。
誰もがそのペースが合っているとは限りません。
あなたの周囲で自営業者やフリーランスでいつもやたらに元気な人がいませんか?何故、彼、彼女たちはいつも元気なのでしょうか?
対して、いつも疲れているサラリーマンの方、
週の始まりの月曜日に憂鬱な表情を見せる同僚はいませんか?
そして彼、彼女たちは何故疲れているのでしょうか?
理由の一つに、自分のペースで行動する選択権が多いことが挙げられます。
誰もが自分のペースで行動する方が、
他人のペースで行動するよりもパフォーマンスは上がるはずです。
あなたの生活が寝る時間、起きる時間が自分ペースになる事を想像してみましょう。
恐らく多くの人の元気度は上がるように思います。
この自分の心地良いペースを知る前に、
ほぼずべての人が強制的に学校教育によって、
人に合わせる習慣を身につけます。
そしてそれが当たり前だと躾けられるのです。
自分の気持ちよく生活できる周期を知ることは、
自分自身の能力を知る第一歩となりえます。
身体についてもですが、
自分の心の癖、そして興味あるものについても観察することが大事です。
自分の内なる力を見つけ、
それを育み、いかにして生きていくか。
そのための第一歩は、自分自身の行動原理を深く理解することから始まります。
それが、真の自己発見へとつながる道です。
人は何も考えずに生きると、
草木のように生きる人、
草食動物のように生きる人
肉食動物のように生きる人
食物連鎖の社会構造でいずれかのポジションで生きることになります。
自分の力を見出すことは、
この縛られた生き方階層から自分を解放する手立てなのです。