昭和43年の千里ニュータウン

阪急百貨店・大丸ピーコック進出正式決定

千里中央の副都心計画が進む中、阪急百貨店と大丸ピーコックの出店が正式決定。
両者はすでに土地を取得し、施工の権利も獲得。ついに着工へ。
これにより、千里ニュータウンの「ラスボス」的存在になることが確定。

しかし、これに伴い南千里などの商業施設の再編が難航。
千里中央の開発が進むにつれ、他エリアとの格差が広がっていく懸念も。

ルドビンスキー氏（ポーランド）、千里ニュータウンを賞賛

国際見本市で来日中のポーランド商工会議所代表・ルドビンスキー氏が千里ニュータウンを視察。
青山台の団地や分譲住宅、学校などを見学し、日本の住宅事情に感嘆。

特に「お茶」の文化に興味津々。
「このワンダフルな時間を、日本人は1日に何度持つのか？」と興味津々だったという。
「30カ国以上を視察してきたが、これほど楽しい国はなかった」と大絶賛。

豪華なホテルの接待より、普通の日本の家庭を体験できたことに感激していたらしい。
他の国は一般家庭を見せたくない面もあるのでしょうね。
昭和43年の日本は堂々と見せることができたのでしょう。

万博チケット価格発表に大ブーイング！

10月31日から前売り券販売開始。
しかし、価格は 850円。
「高すぎる！」と市民から猛反発。

ちなみに、当時の千里プールの土日料金は 大人600円。
今から考えると、万博チケットはべらぼうに安く感じるが、当時の感覚では大問題だったようだ。

佐竹台で白昼強盗発生

佐竹台の分譲住宅で強盗事件が発生。
午前11時頃、Hさんが掃除中、背後に人の気配を感じ振り向くと、家の中に見知らぬ男が。
「水を飲ませてほしい」と言われ、強盗だと直感したHさんは言われるままに水を注ぎに行くと、男は台所の包丁を手に取り「金を出せ」と脅迫。
Hさんが財布から小銭（500円ほど）を渡すと、男は豹変し、Hさんを押し倒す。
しかし、Hさんが生理中だったことが分かると、そのまま小銭を持って逃走。
警察は「金銭目的ではなく強姦目的の可能性もある」として、防犯意識を高めるよう呼びかけている。
藤白台の強盗殺人に続き、またも物騒な事件が発生。

吹田側の歩車分離は空念仏？

豊中側は丘と丘をつなぐように階段なしの陸橋を設置し、歩行者に配慮した設計。
しかし、吹田側では丘が少ないため、階段を登り降りするタイプの陸橋を建設。
その結果、ベビーカーや高齢者には利用しづらく、不評が続出。
にもかかわらず、多額の費用をかけて次々と建設が進められている。
「市民の声をもっと聞くべきでは？」と新聞は指摘。