2022年12月12日
冬3番目の節気「大雪」
次候の「熊蟄穴」になりました。
24個の節気の中の21番目「大雪」
72個の候の中の62番目「熊蟄穴」
「熊蟄穴」くまあなにちっす
熊が冬籠の時期に穴に籠る頃
冬眠と言えば真っ先に浮かぶのが「熊」ですね。
しかし、実際は熊以外にも様々な動物が冬籠をします。
リス、ヤマネがそうです。
また、それ以外にも
カエルやカメ、ヘビ、昆虫なども冬籠をします。
こちらは不凍液を出して、
完全に仮死状態になることから「越冬」と呼ばれ
生物学的に分けて考えられているようです。
いずれにしても、
活動しても餌が無く、
寒さが厳しい冬をやり過ごすために
春の到来まで穴の中でじっくり待ちます。
生活水準を下げて冬を越す
さて、これら冬籠に
私たちは何を学ぶべきでしょうか?
一年の中で、
必ず厳しい冬はやってきます。
私たちも生きていく中で、
必ず冬のような時期がやってきます。
しかしながら、調子がいい時に
あたかもそれがずっと永続的な気がして、
ついつい贅沢な気分になり、
生活レベルを上げてしまいます。
もちろんそれが悪いことではありません。
たまの贅沢はとても楽しいことですし、
人生の醍醐味といえます。
また、時折味わう贅沢でなく、
日常的に生活水準を上げてしまったとします。
問題なのは、その後です。
例えば勤めていた会社のピンチで収入減少、
社会情勢による景気低迷、
そう言った状況で、
私たちはなかなか生活レベルを下げることが出来ないのです。
多くの場面で、
抑えることが出来るはずの支出を、
必要と考えてしまい、
その結果、人生の冬の時代が到来した時に
生活を苦しくしてしまうのです。
冬籠をする生き物たちは、
そんな生活が厳しくなる環境に逆らわず、
一番省エネの生き方で
春が来るのを待つのです。
さて、一体どれくらい
熊は省エネ生活をするのでしょうか?
熊の冬眠は
通常38度から39度ある体温を33度程度に下げるだけなのです。
その状態で春までおとなしく過ごすのです。
たった15%の節約で、
熊は厳しい冬を乗り切るのです。
ただ、意外にこの15%の削減はキツイかもしれません。
何故なら、家のローン、車のローン、子供の学費など、
固定費として出ていくお金が数年先まで決まっている人もいるからです。
だから私たちは15%の省エネ生活を
直ぐにでも出来るくらいの生活レベルを心がけて行くと言うことも大事かもしれませんね。
熊の冬眠から
私たちも見習うことがありそうな気がします。
次回は12月17日「大雪」の
末候「鱖魚群(さけのうおむらがる)」です。