天然石の詩、運営者の八十川景一です。
いつもお世話になっており、本当に感謝申し上げます。
2023年11月上旬、
柚子農家のお手伝いに行ってきました。
今年は前年と違い、柚子が大豊作でした。
前年は4月に急に暑くなったせいで、
不作だったと聞きました。
今年も雨が少なく、
不作を心配されたようですが、
大豊作で道端の無人販売で大量の柚子を見かけました。
捌ききれないくらい実ったのですね。
私は今回、不作と豊作の因果関係をさまざまな方から聞きましたが、
実はそれは真実だとは思っていません。
何故ならば、もしそれが真実であるとしたら、
雨や暑さをもし人工的にカバーできれば、
毎年豊作が約束される事になるからです。
私は柚子だけでなく、
その他の農作物も毎年最高の条件で育てれば豊作になるかと言えば、
それは甚だ疑問を感じます。
何故ならば。農作物も自然の一部で、
同じような条件でも同じ結果が出ない、
理由のわからないスランプのようなものがある筈と考えるからです。
今回得た教訓は、
ダメならダメで、
また良いなら良いであまり深く考えない、という事です。
そして、今回大豊作のおかげで、
取りきれないほど柚子が実ってしまいました。
その実った柚子をそのままにしておくと、
熟れて落ちるまで柚子は木に付いている事になります。
もし、自然に柚子が落ちるまでそのまま放置していると、
木が弱ってしまうとの事なのです。
だから、収穫せずに放置されている柚子は、
自治体の職員が落として回るそうです。
高齢化が進んでいる農家は、
今年のように豊作になると、
多くの柚子を落とさないといけないのでしょうね。
それは大変なご苦労だなと思います。
ただ、こういった大変さはどこかで諦めないと、
過疎化の進んだ市町村ではいずれどうにもならなくなるのは目に見えています。
大変もったいない事ですが、
11月のこの時期、大豊作の年限定で、
みんなで収穫できないかな?
そんな事を思うこの頃です。