2023年2月9日 、
春最初の節気「立春」の
次候「黄鶯睍睆 (こうおうけいかんす)」になりました。
「うぐいすなく」とも読みます。
24個の節気の中の4番目「立春」
72個の候の中の11番目「黄鶯睍睆 」
※こちらの何番目という順序は古来の正月「冬至」を起点に考えております。
ご了承くださいませ。
「黄鶯睍睆 (こうおうけいかんす)」
鶯の初音が聞こえてくる頃
鶯のオスは求愛のために鳴きます。
駒鳥、大瑠璃と共に「三鳴鳥」と呼ばれ、
その中でも鶯の声は大変美しく、
七十二候に名前が入るほどです。
失敗を恐れない
しかし、まだ春になったばかりのこの時期は、
上手に鳴けないようです。
実際に盛んに鶯の声を聞くのは、
もう少し先になりますが、
鶯の初音は繁殖期に向けた謂わば予習のようなものなので、
囀り始めの鳴き声は、まだおぼつかず
「ホケッ!」
「キュ!」
など、微笑ましくなります。
だけど、鶯は求愛本番の為に、
せっせと修練を積むのです。
長い冬が終わって春の到来。
鶯の声を聞いていよいよ春だなと、
季節を楽しむのはもちろん良いのですが、
その反面、
七十二候でこの時期の「鶯のおぼつかない初音」に注目するということは、
鶯を見習いなさい!と檄を飛ばしている意味合いも感じるのです。
私たちは行動を起こそうとは思っていても、
失敗したくない思いが強すぎて中々行動に移せないことがあります。
私もアクセサリー製作や動画編集、
このブログの文だけでも、
良いものを作りたいと思いすぎて、
ほったらかし状態になることがあります。
先日、山田五郎さんがこんな事を話していました。
一度出版した本でも、
もう一度見たら直したいところはいくらでもある。
また直したとして、
しばらく経って見直してら、
また直したい所があるだろう、、、
それは延々と続く、と
私たちは何か作り上げても、
完璧な完成はないのでしょう。
なので、
「失敗を恐れず先ずはやってみる!」
という元気をもらう為に、
山里に鶯の初音を聴きに行こうと思ってます。
次回は2023年2月14日 、
「立春」の末候、
「魚上氷 (うおこおりにのぼる)」です。