2023年3月6日5時36分 、
春三番目の節気「啓蟄」の
初候「蟄虫啓戸 (ちっちゅうこをひらく)」になりました。
「すごもりのむしとをひらく」とも読みます。
24個の節気の中の6番目「啓蟄」
72個の候の中の16番目 蟄虫啓戸 (ちっちゅうこをひらく)」
※こちらの何番目という順序は古来の正月「冬至」を起点に考えております。
ご了承くださいませ。
啓蟄
大地が温まって、
冬籠から目覚めた虫が穴を開いて顔を出す頃。
「啓」はひらく、
「蟄」は虫を意味します。
虫と言っても、現代の私たちは
昆虫を「むし」と一般的には指すように思いますが、
昔は蠢くものを「むし」と言っていたようです。
その為、蛙や蛇などの爬虫類、
蝦や、蛤、蟹、蜆、などの水の生物にも虫という字が使われています。
いずれにしても、
暖かくなってきて、
色んな生き物が活動を開始する季節になりました。
蟄虫啓戸 (ちっちゅうこをひらく)」
初候の蟄虫啓戸 (ちっちゅうこをひらく)」は
啓蟄をそのまま丁寧に表しています。
穴の中に居た虫が扉を開くということになります。
地面を見ると蟻が行進し、
池の畔では亀が日向ぼっこをする姿が見られるようになりました。
むし
「虫」は昆虫だけでなく、
色んな小さな生き物を刺したようですが、
それだけではないようです。
例えば、人の感情でイライラしていることを「腹の虫が治らない。」とか、
ちょっと理解不能な人を指して「あいつの頭は湧いとる。」などと、
まるでお腹や頭の中に虫が湧いているかのように表現する事があります。
これは昔の人が実際にムシが悪さをして、
人の感情に影響を与えると考えていたからだそうです。
現代ではそのように考えてはいませんが、
このムシの仕業、悪いことだけではないように思います。
例えば、
春の陽気に誘われて、
新しい事を始めようとか、
ハッとした出会い、トキメキもムシの仕業とも言えます。
私たち、一人ひとりの人間を
一つの星と例えるならば、
ゾワゾワと湧き上がる感情は、
まさに蟄虫啓戸 (ちっちゅうこをひらく)」とも言えるように思います。
なので、
素直な気持ちで興味を持った事を始めてみるのはいかがでしょうか?
私は先日からTシャツ販売を始めました。
今年の一番の新しいチャレンジで、
この一年、どれくらい育つか楽しみながら頑張ってみようと思っています。
今は天然石や誕生石がプリントされたTシャツがメインです。
ただ、これからは二十四節気、七十二候の絵柄のTシャツも面白いかな、、、
海外の人向けにどうかな?
など、アイデアの虫を騒つかせながら楽しんでます。
次回は2023年3月10日、
春三番目の節気「啓蟄」の
次候「桃始笑 (ももはじめてわらう)」です。