自分育て

「霜止出苗 (しもやみてなえいずる)」#39

2023年4月25日 、
春最後の節気「穀雨」の
次候 「霜止出苗 (しもやみてなえいずる)」になりました。

24個の節気の中の9番目「穀雨」
72個の候の中の26番目「霜止出苗 (しもやみてなえいずる)」

※こちらの何番目という順序は古来の正月「冬至」を起点に考えております。
ご了承くださいませ。

霜止出苗 (しもやみてなえいずる)

朝晩の冷え込みがなくなり、
露に霜が立たなくなる頃、

育ち始めた若草に大敵の霜、
この霜の心配がなくなるこの時期は
稲作にとって、
さぁ、苗を植えてくださいよ!という合図でもあります。

霜が大敵のお茶農家の方にとっても
大事な時期と言えるでしょう。

注意喚起のメッセージ

体感的には暖かくなって春真っ只中という日々が続いています。
しかし、
4月中旬ではありながら、
関西でも滋賀では雪が降ることもあります。
5月に入るまで、「忘れ霜」の心配もありますが、
ほぼほぼ「田植え」が大丈夫だろうと言うのが、
この時期になります。

今年はもう大丈夫だろう、、、
と言う事で調子に乗って早い田植えをしたりして、
痛い目を見てきた歴史から、
まだまだ油断するなよという意味で
「霜止出苗 (しもやみてなえいずる)」と戒めを教えてくれているようです。

そう考えると、この候の注意喚起的メッセージは
やって来た時に意識するのではなく、
やってくる前に暖かくなった日々に油断するなよと言う風に受け取る事が
真の勝ちのような気がします。

そう考えると、
「晴明」と今の「穀雨」の暖かさで、
油断して風邪をひいたり、
お腹を壊したりした人には
少し耳の痛い候ですね。

霜降の反対

とは言え、春真っ只中の季節です。
二十四節気の霜が降り始める「霜降」の初候「霜始降」の
丁度反対の時期に当たります。

そう考えますと、
これから寒くなっていく冬の始まりの真反対の今、
これからいよいよ暑くなるのか!と、
武者震いするような気持ちになります。

次回は2023年4月30日、
春最後の節気「穀雨」の
末候、牡丹華 (ぼたんはなさく)」です。