2023年4月30日 、
春最後の節気「穀雨」の
末候 「牡丹華 (ぼたんはなさく)」になりました。
24個の節気の中の9番目「穀雨」
72個の候の中の27番目「牡丹華 (ぼたんはなさく)」
※こちらの何番目という順序は古来の正月「冬至」を起点に考えております。
ご了承くださいませ。
「牡丹華 (ぼたんはなさく)」
春最後の約5日を示す「候」になります。
春が終わりと夏の始まりを約20日間かけて、
豪華絢爛な牡丹の華が咲き誇って
喜びを教えてくれます。
牡丹はその見事な姿から、
「花の王」
「花の神」とも言われています。
また、日本では室町時代以降、
この牡丹は、同じくジャングルの王「ライオン」と結びつけて
「唐獅子牡丹」として吉祥の紋様として愛されてきました。
この「唐獅子牡丹」は江戸時代では一般的にも、
結婚式などおめでたいシーンで活用されてきた事から、
日本文化に縁起の良い花として根付いていることが伺えます。
そして、
この牡丹が咲き誇る事を示す「候」は
まさに二十四節気七十二候の中で、
「おめでたい時期」を教えてくれる「候」なのです。
牡丹
前述の通り、牡丹は
「花の王」
「花の神」とされ、
他にも「天香国色」と言う、
天下一の香りと色彩を持つ花という異名を持っています。
牡丹は約20日間も美しい姿を見せてくれる事から、
桜とは違って「強さ」も備えています。
その事から、仏の世界や宮廷にも愛されてきました。
そして、悪を寄せ付けない魔除けとしての縁起華ともされてきました。
みんなの結婚式
「牡丹華」の季節は、
これから本格的な夏をくる事を伝えてくれる時期です。
そして、美しく優雅であり、
自然の生命力があふれるドラマティックな季節です。
謂わば、万物の結婚式を彩る存在なのです。
多くの人々が心を奪われる色彩豊かな季節、
鳥は美しい声を奏で、
植物は日を追うごとに青々と育っていきます。
これらを感じることで、
この美しい季節を愛おしく感じることでしょう。
さて、豪華な牡丹の華を探して、
素晴らしいパワーをもらいにいきませんか?
次回は2023年5月6日 午前3時19分、
とうとう夏最初の節気「立夏」に入ります。
初候、蛙始鳴 「(かえるはじめてなく)」です。