2023年9月23日15時50分 、
秋4番目の節気「秋分(しゅうぶん)」の
初候 「雷乃収声 (かみなりのこえおさむ)」になりました。
24個の節気の中の19番目「秋分(しゅうぶん)」」
72個の候の中の55番目 「雷乃収声 (かみなりのこえおさむ)」
※こちらの何番目という順序は古来の正月「冬至」を起点に考えております。
ご了承くださいませ。
「秋分(しゅうぶん)」
とうとう秋分となりました。
秋分とは、
一年のうちで一番日の短い冬至と一番日の長い夏至でに分割し、
さらに四分割した際の夏と冬の間の分岐点です。
日本では昼と夜が大体半々になりますが、
実際はその国の緯度によって異なります。
暑さ寒さも彼岸までと言いますが、
秋分は日中の暑さもこの日を境に少なくなっていきます。
くっきりした入道雲から、
綿飴を千切ったような雲が見られるようになります。
「雷乃収声 (かみなりのこえおさむ)」
春分の末候「雷乃発声 (かみなりすなわちこえをはっす)」の反対の意味になります。
春の中間点、
気温が高くなるにつれ湿度も上昇。
そうなると、空気抵抗が大きくなり、
摩擦から電気が生じます。
それが雷に発達します。
選抜高校野球の頃、
驚くような雷雨で試合が中止になる事があります。
丁度青頃が雷の季節の到来です。
それから何度、大きな雷を聞いたでしょうか?
時には梅雨の頃、
また7月の早い台風の頃、
そして、夏休みの終わり頃から9月中盤にかけて、
突然の雷に驚くこともありました。
しかし、その雷のシーズンも終わり。
それが「雷乃収声 (かみなりのこえおさむ)」の時期です。
秋の深まりと、一年の煌めき
早いもので、今年も秋も後半に差し掛かりました。
特に、私の人生のカレンダーで「冬至」を一年のスタートと捉えると、
気が付けばあと3ヶ月という終盤戦に。
1年は本当に早いですね。
今年を振り返ると、
様々な出来事、体験、感情が思い浮かびます。
喜びの瞬間、
残念だった瞬間、
新たな挑戦とそれに伴う失敗。
それら全ては一瞬の閃光、
まさに雷のような煌めきを放って私の心に刻まれています。
春分の際、私は「彼岸」という言葉について触れたブログを書かせていただきました。
その際、彼岸の語源である「日願」を中心に、
冬至に掲げた目標や夢の達成度を振り返り、
上手くいっていない部分は再考する時期だとお伝えしました。
しかし、秋の彼岸は、少し違った意味合いを持っています。
先祖を偲ぶこの時期は、
過去と現在、そして未来への繋がりを感じる大切な時間です。
それは、私たちの中にある過去の経験や教訓、
そして未来への夢や希望を再確認する貴重な時期でもあります。
秋の彼岸は、それらの煌めきを静かに振り返り、
自分自身と向き合う、瞑想の時間として過ごしたいと思います。
一年の終盤戦は、
まだ残された時間でやり残したことをやり遂げながらも、
来年への課題などを掲げて行く意識を持ち始める時期でもあります。
私たち一人一人が、
この時期を通して深い自己認識を得ることで、
次の冬至に向けての新たなスタートが、
さらに明るく、確固たるものとなることを願っています。
このブログ記事を通して、
読者の方々に秋の彼岸の意味や過ごし方の提案をするとともに、
私自身も気を引き締める機会になりました。
この時期の瞑想や自己反省が、
きっと新たな一年のスタートに向けての準備となることでしょう。
秋の空を見渡しながら、
生きている人と故人の語らい。
また、偉人の残してくれた書籍に触れるのもいいかもしれませんね。
次回は2023年9月28日、
秋4番目の節気「秋分」の
次候 「蟄虫坏戸 (むしかくれてとをふさぐ)」です。