夢とは、
ここでは「叶えたい目標」という意味ではなく、
夜、無意識、あるいは潜在意識の中で見る夢の事を指しています。
夢は色んな文明、文化で大事にされてきました。
夢の世界は物質に縛られない、いわば芸術的右脳が司る世界。
私たちは行動に移すとき、物質的思考のせいで制限を感じるのが常です。
子供の頃はとんでもないスケールで膨らませていた想像力が、
社会で揉まれるにつれ、どんどん縮んでしまい
何時の間にか自分で自分の可能性を否定するようになっていきます。
しかし、夢の世界ではそれがありません。
私たちが作りがちな先入観や常識の壁がないのです。
だから時折、私たちは自分でもびっくりするような恐怖や願望成就を夢に見ます。
人生を豊かにするには、
この夢の世界の物質に縛られない思考がとても重要だと思うのです。
そして、その重要さを意識しておくことで、
素晴らしい結果に結びつく事があります。
例えば、歴史的世紀の発見は、夢想状態で起こると聞きます。
私には世紀の発見は関係がないという人もいると思いますが、
それは自分の先入観を益々深めることになりますし、
非常にもったいない事です。
何故なら、夢の世界を意識できると、
寝ている間の時間も生きていると実感出来ます。
「寝ている間は死んでいるのと同じ」と考える人とは
間違いなく長く生きている事になります。
夢を意識するには鍛錬が必要です。
毎晩毎晩寝る前に夢を意識します。
そうすることで見た夢を覚えていられるようになります。
また、夢の中で、「あっ、自分は今夢を見ている」と意識できるようになります。
そんな時は浅い睡眠状態なので、
完全には眠った状態ではないのです。
しかし、現実離れした行動が出来たり、
突拍子もないアイデアが飛び出したりします。
夢=元祖バーチャル空間
実際のリアルな生活では、
他人や社会とうまく折り合いをつけるため、
建前が必要になります。
本当のあなたの本音をカモフラージュするためだ。
もしあなたが言いたい事を言いたいだけ言ったらどうなるだろう。
自分の都合で行動したらどうなるだろう。
恐らくトラブルになるに違いありません。
だから、社会的に当たり障りのない言動を私たちは選んでするのです。
しかし、あなたの本音をひた隠し、
他人や社会に合わせてばかりいたとしたら、
今度はあなたの内面でトラブルが起こります。
ストレスやノイローゼなどがその典型です。
つまり、私たちは社会とも、
自分の内面とも折り合いをつけなければいけないのデス。
その際、自分でコントロールできない、
寝ている時に見る夢の世界を意識することが大変重要になります。
夢の世界は、日中の自我や理性が手放される場所です。
ここでは、抑圧された願望、未解決の感情、深層心理が形を変えて現れます。
夢は私たち自身を深く理解するための鍵を握っていることが多く、
自己啓発のスキルとしても価値があります。
物質的な制限や社会的な規範がないこの空間では、
創造性が解放され、通常は考えられないようなアイデアや解決策が浮かぶことがあります。先述の通り、
科学者が科学的発見を夢で見たという話などの他にも、
アーティストが夢の中でインスピレーションを得たという話は珍しくありません。
これは夢が無意識の深層からのメッセージを運んでくるからです。
しかし、夢の世界の価値はそれだけではありません。
夢は私たちの内面と対話する方法の一つであり、
自分自身の深層心理にアクセスできる可能性があるのです。
夢の中で感じた感情や体験は、
現実世界での問題や対処すべき課題を反映していることがあります。
夢日記をつけるなどして夢を記録し、分析することで、自分の内面と向き合い、
成長する機会を得られるかも知れないのです。
夢の世界への意識的なアプローチは、
自分自身を豊かにし、現実世界での生活をより充実させるための重要なステップです。
社会との折り合いをつけながらも、自分の本音を理解し、
受け入れることは、自分で模索する時代です。
何故ならば、これだけ多様化した世の中では、
どんなマインドフルネスも、自分用に微調整が必要になります。
夢がその橋渡しをしてくれると思うのです。