アラ還ニートのぶらり旅

アラ還ニート タージマハルを歩いて想う

「タージマハルに行くなら、普通はタクシーやリキシャに乗る。」
でも、私は歩くことを選んだ。

こんにちは、アラ還ニートのエルトンです。
今、インドのアグラに来ています。

今日は 「タージマハルまで4km歩いて行く」 という事を挑戦をしてみました。
せっかくなので、歩きながら**「人生と歩くこと」**について考えたことを綴っていきます。

インドでは事あるごとにチャイを飲む(一杯10ルピー(18円)から20ルピー(36円))

2. 歩くことで見えるもの(道中のエピソード)

🚶‍♂️「なぜ私は歩くのか?」

車やリキシャなら、あっという間に着く。
でも、景色が流れてしまい、何も残らない。

歩くというのは、一歩一歩、目の前の景色が焼き付いていく感覚がある。
そう思うと、私の人生も「徒歩」のようだった。
いろんな仕事に就いて、道草を食いながら、気の向くままに歩いてきた。

16歳の頃、ミニサイクルで日本一周 をしたことがある。
自転車ではなく、折りたたみの小さなミニサイクル。
4800kmの旅を終えて帰ると、地元の新聞社が待ち構えていた。
翌日、三紙にデカデカと掲載され、学校で大騒ぎになった。

それが旅の始まりだった。

大きい牛が通せんぼ。なかなかの迫力

「まぁ、それが最初の旅だったんですけど、そこからどんどんエスカレートして…気づいたら世界一周してました。」
仕事の面では「高校1年の時は、東映で悪役戦闘員のバイトもしてました。」
「正義のヒーローに思いっきり殴られる仕事です(笑)」
「舞台ですから一回勝負で失敗はきかないし、学業よりも日々の生活は舞台練習と本番が中心でしたね。…学校通ってその後アクションの練習ですから本当にキツかったですよ。」
「その後は、新聞記者やイベント企画、飲食店経営とか、占い屋までやりました。占い屋は頼まれてですけどね。」
「結局、30種類以上の仕事をやったんですけど…どれもしっくりこなかったんですよね(笑)」
「で、10年前に表に出る事を辞めて、、家に閉じこも事にしたんです。」

🔥 歩く喜び

で、私、歩くの好きなんですよ。
っていうか、歩ける距離で乗り物に縛られるのが嫌なんですよね。
あっ、と興味が引くものがあっても過ぎ去っちゃうじゃないですか?
あれが勿体無くて歩く事を選ぶんです。

どこから見ても兄弟の犬

「歩く&寄り道」
「散歩って、ただ歩くだけじゃなく、道にあるもの全部楽しめるのがいいんですよ。」
よく旅は人生の縮図とか、人生は旅のようだっていうじゃないですか?
まぁ、そうなんですけど、もっとミクロに見ると散歩も人生の縮図だと思うんですよね。
散歩って、歩みが散る訳ですから、歩いているうちのその歩みが散り散りにならなきゃいけない。だから、予定が決まっていてその通り歩くなんて勿体無い。

「旅だったらお金がかかる。でも散歩なら、興味の向くままに歩ける。これが最高の贅沢です。」
散歩はポケットに2千円でも突っ込んどけば大抵、なんでも対応できる。

だから、タクシー乗ったりするのは出発地点から目的地まで一直線、勿体無いですよね。

4. タージマハルに着いたが、チケットがない⁉️

「やっとタージマハルに到着!」と思ったのも束の間。

チケット支払い成功画面

ネットで購入したはずの入場券が届いていない…
お金は払ったのに、チケットがない。

仕方なく、スマホの支払い画面を見せて交渉することに。
「Please, check again… I already paid…」
(お願いします、確認してください…ちゃんと払いました…)

チケットを送信してもらう画面

10分ほどのやり取りの末、何とか入場を許可された。
もしツアーなら添乗員が手配してくれるが、一人旅はすべて自力で解決しないといけない。
面倒だけど、それもまた旅の醍醐味だ。

ドラゴンボールの悟空とベジータがプリントされたワイシャツをきている男発見。
「いやぁ、TシャツはあってもYシャツに悟空プリントは流石の日本でもないでー、隣はベジータがプリントされております。」

日本では見ないやいシャツにプリント

タージマハルを目の前にして、
「タージマハルの事は色んな人が配信してますし、wikiなどで調べればなんぼでも情報が出てくるので、いまさら私は何も言いません。なんせニートですから…」

タージマハル

「タージマハルの内部に入ります。」
「さらに200ルピーを払って、チケットを購入します。」
「土足禁止なので靴の上から履く靴下のようなものを履きます。」

靴下袋を履く

5. タージマハルで考えたこと(夫婦愛の踏み絵)

タージマハルの前に立つと、その圧倒的な美しさに息を呑む。

「ここはただの観光地ではない。ある男の、愛の結晶だ。」

王シャー・ジャハーンは、愛する妻のために全財産を投じ、国を挙げて墓を作らせた。

もし、私の妻が亡くなったとして、そんなことができるか?
……即答で無理だ。

そもそも、現代のどんな富豪でも、こんな巨大な墓を建てることは難しいだろう。
イーロン・マスクも、ジェフ・ベゾスも、こんな墓を作る余裕はないはずだ。

つまり、タージマハルとは、「お前は本当にパートナーを愛しているのか?」 と問いかける建物なのではないか。

男性にとっては、夫婦愛の踏み絵。
女性にとっては、「私の夫は、こんな墓を建ててくれるのか?」というテスト。

どちらにせよ、答えは決まっている。
「ごめんなさい。そんなことはできません。」

タージマハルの前で、ただただ頭を下げるしかなかった。

ただただごめんなさい

「反対に女性視点で見たとして、私の彼氏、夫はこんな立派な墓を私の為に作ってくれるだろうか?という事になります。で、そんな男はどこにも居ないのであります。」
「もう、タージマハルは夫婦愛の絆を『お前はどうだ?』と突きつけられている、もはや踏み絵のような存在に思えてならないのであります。だからただ、もう謝るしかございませんでした。嫁に….」

6. まとめ:歩くこと、そして人生

タージマハルに辿り着いた。
普通の人ならタクシーやリキシャを使うところを、私は歩いてきた。

なぜなら、歩くという行為そのものが好きだからだ。

歩くことで、一つひとつの風景が心に刻まれる。
寄り道しながら、面倒ごとにも自力で対応しながら、少しずつ進む。

それはまるで、私の人生そのもののようだった。

タージマハルを後にしながら、こう思った。
「どんな道でも、自分の好きな方法で向かえばいい。」

人生もまた、そういうものなのかもしれない。
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それではまた次回の動画で!