エルトンジョン

遅れないでいらっしゃい 日本語訳と解説 エルトンジョン 切ない恋のこころ模様の歌 Come Down In Time

目次

  • Come Down In Timeって、どんな歌?
  • Come Down In Time オリジナル歌詞
  • 遅れないでいらっしゃい 日本語意訳
  • 遅れないでいらっしゃい 解説

Come Down In Timeってどんな歌?

クリちゃん

この歌はね、
誰にでもあるような
「初恋の切ない思い出」目に浮かぶような作品だよ

ローズちゃん

へー、
じゃぁ、早速どんな歌か教えて!

思っていた辺りまで来ても
彼女は来ない
あれっ、聞き間違いかな?
色々と思いを巡らせる少年
その心模様の切ない歌

Come Down In Time オリジナル歌詞

In the quiet silent seconds
I turned off the light switch
And I came down to meet you in the half light the moon left
While a cluster of night jars sang some songs out of tune
A mantle of bright light shone down from a room 

Come down in time I still hear her say
So clear in my ear like it was today
Come down in time was the message she gave
Come down in time and I’ll meet you half way 

Well I don’t know if I should have heard her as yet
But a true love like hers is a hard love to get
And I’ve walked most all the way and I ain’t heard her call
And I’m getting to thinking if she’s coming at all 

Come down in time I still hear her say
So clear in my ear like it was today
Come down in time was the message she gave
Come down in time and I’ll meet you half way 
There are women and women and some hold you tight
While some leave you counting the stars in the night 

時間になったら来て(日本語意訳)

シンと静まりかえり
私はライトを消しました
半月の明かりを頼りにあなたに会いに行きました
調子の外れた鳴き声で歌うヨタカの群れを抜けると
部屋からライトのマントルが照り付ける

「時間通りに来て」
彼女の声がまだ聞こえる
たった今のことのように
僕の耳に鮮明に残る
「時間通りに来て」彼女からのメッセージ
「時間通りに来て、そしたら私たちは途中で会えるよ」

彼女を呼んでみるべきか
僕には分らない
彼女の愛を本当に手に出来るか難しいと思う
僕はほとんど歩いてきてしまったが
まだ彼女の気配はない
もしかしたら彼女は来ないんじゃないかと
考え始めてる

「時間通りに来て」
彼女の声がまだ聞こえる
たった今のことのように
僕の耳に鮮明に残る
「時間通りに来て」彼女は言ってくれたけど
「時間通りに来て、そしたら私たちは途中で会えるよ」

星の数ほどいる女性
そしてめぐり合い
君が数える夜空の星のように
輝いては消えていく

Come Down In Time 解説

「遅れないでいらっしゃい」が邦題だが、
これだと年寄り臭いし、
何だか命令的でロマンのカケラも無い感じがするので
「時間通りに来て」
もしくは
「この時間に」くらいが打倒の様な気がします。

さて、気になる娘に深夜の逢引きを約束され
お互いの家の真ん中あたりで会う予定
今か今かと待ち続け、
約束の時間に辿り着くよう家を出る

深夜の森
夜行性の鳥、ヨタカの声を聞きながら
気持ちが昂る
しかし、道の真ん中まで来ても、
まだ彼女は来ない

あれ、自分の耳を疑いそうになるが
いやいや、確かに今日だって!

「時間通りに来て」
彼女の声を思い出すと、
ドキドキ感がぶり返すが
それにしても遅い、

そうこうするうち、
場所間違えてるんじゃないか?
と疑い出す。

”声出して読んでみようか?” いやっ夜中だしな、、、

初めてのデートで時間通りに相手が来ないと
自分が時間や場所を間違えてるのか不安になるのは誰でも同じ。
そして、今度は自分の勘違いではないかと勘繰る。

「あんな可愛い子が本気で僕を相手にする訳ない。」

もしかしたら、両親の監視を抜けられないのかもしれない、
それともすでに見つかって彼女は怒られてるのかもしれない
そうは考えず、
彼は自己否定と
悟りに近い境地で
深夜の森の中で空を見上げている
女なんて星の数ほどいて、
ほとんどが通り過ぎていく
彼女もそのうちの一人かもなぁ、、、、

時代に関係なく誰にでもある心模様を
バーニーは詩に連ね
エルトンは見事にこの世界観を歌いあげている
その後、彼と彼女はどうなるのか?
来るんかい? けえへんのかい?
来るんかい? けえへんのかい?

来るんか思たらけえへん
けえへん思たら来る

さて、いったい?
上手く行った恋愛や
ハッキリ断られた告白よりも
こういう何でか分からん恋模様の方が
いつまでも覚えていたりするから
やっぱりバーニーの人生のワンシーンの切り取り方が凄いなぁ、と
思う次第であります。

あと、この作品ではエルトンの天才ぶりが発揮されています
この歌は「字余り」、「歌いつなぎ」が非常に特徴的

歌詞とエルトンの歌を見比べるとわかるのですが
普通なら切らないところできり、
流れるように文と文を繋いでいるのだ。
詩先と言われる作品づくりでありながら、
詩の流れを音楽優先で紡ぐ
これがこの歌の主人公の心情と恐ろしくマッチしている

ローズちゃん

なるほど切ない作品ね、、、

クリちゃん

うん、
この歌もエルトンの作品としては
ほとんど無名なんだけれど、
STINGがカバーしたりして、
実はファンの間では評価が高い作品なんだ。

ローズちゃん

派手ではないけど、
しみじみとした作品だものね、、、