2022年11月7日19時45分。
二十四節気の「立冬」に入りました。
初候「山茶始開」
24個の節気の中の19番目「立冬」
72個の候の中の55番目「山茶始開」
冬の最初の節気の最初の候です。
立冬 りっとう
いよいよ冬の到来です。
これから寒くなるのかと思うと緊張感が走ります。
木枯らしが吹き、
木々の葉が落ちていきます。
早いところでは初雪の知らせ、
山間部では雪化粧の山々が見られます。
真冬の寒さに備えて、
様々な冬の準備が始まります。
こたつ開き
ストーブを出す
風呂上がりの湯冷めにも気をつけなくてはなりません。
山茶始開 やまちゃはじめてひらく
「やまちゃ」と呼ぶことも、つばきと読む事もあるようです。
しかしながら、山茶花はサザンカを指します。
(結構このパターンが多く、ややこしいですね。)
椿もこの時期咲きますが、
先に咲き始めるのがサザンカなので、
この候ではサザンカが咲き始める頃を指します。
冬枯れで
寂しい風景の中、
大輪のサザンカは余計に目立ちます。
これは私たちの創作生活の中でも
もう終わりと思って諦めモードに入っていたところから、
もう一花大輪の花が咲くことを教えてくれているように思います。
ネバーギブアップ
立冬の前の節気「霜降」で
内省→大掃除→熟成について
各候でお話ししました。
内省で今年一年の反省をする。
大掃除で整理整頓をする。
熟成で今年の作品をもう一工夫できないか考えてみる、という流れです。
これらをしっかりすると、
もう終わりのような雰囲気の冬の始まりに、
サザンカのように大輪の花を咲かせてくれるかも知れないのです。
先述の椿とサザンカの花は見た目はほとんど一緒で、
すぐに見分けるのは困難なようです。
しかし、散り方が違うというのです。
椿は花が終わる頃、花自体の根本からボキリと折れて落ちてしまいます。
その為、斬首を連想させ、不吉な花という解釈をされました。
特に武士たちには嫌われたようです。
それに対して、
サザンカは桜のように花びらが一枚一枚散っていき、
最後まで侘び寂びをもって花を楽しませてくれるのです。
その為、粘り強い花とも言われています。
私たちも、
もう一花咲かせるために、
サザンカのように粘り強くありたいものです。
きっとその姿は、
自分にとってはもちろん、
お客様にとってもポジティブなお店柄の香が漂うことでしょう。
さて、天気がいい日
サザンカパワーをもらいに
山茶花を探しに出かけてませんか?
私も
もうひとアイデア、
もうひと工夫、
もうひと頑張りしようかと思います。
次回は11月12日、
「立冬」の次候「地始凍」です。