自分育て

「大寒」初候 「款冬華 (ふきのはなさく)」#20

2023年1月20日17時半、
冬6番目の最後の節気「大寒」の
初候「款冬華 (ふきのはなさく)」になりました。

24個の節気の中の3番目「大寒」
72個の候の中の7番目「款冬華 」

※こちらの何番目という順序は古来の正月「冬至」を起点に考えております。
ご了承くださいませ。

「款冬華 (ふきのはなさく)」

蕗のとうが出てくる時期になって参りました。

「ふきのはながさく」とありますが、
実際には花が咲く訳ではなく、
芽吹くフキはまだ寒さから守られており、
その守っている周囲の葉が花びらのように見える事から
「ふきのはなさく」となったようです。

このフキ、冬眠から覚めた熊が一番初めに口にする植物ということで、
冬から活動きの春への胃腸を整えるのにとても良い植物だそうです。

色んなビタミンが含まれており、
漢方でも生薬として扱われています。

また、苦味成分があり、
この苦味を口にする事で肝臓が活発化すると言われています。

目覚めよ身体

大寒は冬最後の節気、
大寒の約2週間を過ごすと、いよいよ春になります。
しかし、まだまだ寒さが厳しいです。
身体は縮こまりますし、
運動も不足気味ではないでしょうか?

お正月に沢山食べて、怠惰になった生活。
まだまだ寒くはありますが、
そろそろ身体を気遣って食生活、運動を考えたいなと思う今日この頃です。

暖かくなってから行動するのではなく、
少し前に備えて準備をしていくことが
二十四節気七十二候を自分に取り入れる醍醐味。

なので、二十四節気七十二候を意識して、
この寒い時期に春へと向かって準備していくのは
とてもウキウキします。

何も考えないと、
朝晩は冷え込むし、
動くのも辛い。
そんな風に考えず、
どうせ大寒の寒さも2週間だと考えれば愛おしくも感じます。

という訳で、
身体の中心である胃腸さんに春の目覚めを感じてもらおう!
春の息吹をじわじわと感じてもらうのだ!

フキの効能

フキは前述の通り、ビタミン豊富で苦味があり、
主に肝機能に良いとされます。
その上、免疫力を高めてくれ、
骨の再生、血液の解毒作用、つまり老化を弱め、
デトックスしてくれるというスーパー食材。

また、漢方としては、
咳や痰を抑え、喉に良いとされます。
コロナはもちろん、風邪引きにも大変よさそうですね!

手洗い、うがい、マスク、蕗のとう!
ではないでしょうか!

フキをいただく

さて、
冬眠から覚めた熊さえもこぞって食べる蕗のとう
冬眠で溜まった老廃物を体外に出してくれることを
本能的に知っていると言われています。

私たちもこの折角の自然の恵みをいただきたいですね!
どうせなら、山へ取りに行きたいですが、
難しい場合はスーパーで買うのももちろん良いかと思います。

食べて、季節を身体に取り込むことが大事ですから、、、

味噌汁や天ぷらでいかがでしょうか!

次回は2023年1月25日、
「大寒」の
次候「水沢腹堅 (さわみずこおりつめる)」です。