自分育て

「寒露(かんろ)」初候「鴻雁来 (こうがんきたる)」#71

2023年10月8日22時16分 、
秋5番目の節気「寒露(かんろ)」の
初候 「鴻雁来 (こうがんきたる)」になりました。

24個の節気の中の20番目「寒露(かんろ)」
72個の候の中の58番目 「鴻雁来 (こうがんきたる)」

※こちらの何番目という順序は古来の正月「冬至」を起点に考えております。
ご了承くださいませ。

「寒露(かんろ)」

寒露になりました。
寒露はようやく涼しくなりだした白露の時期の露と違って、
朝晩の寒さをより感じる時期です。

昼間でも日陰に入ると一枚何か羽織りたくなってきます。

秋も後半に入って深まりを見せ、
空気が澄んで、月が美しい時期になりました。

鴻雁来 (こうがんきたる)

先日の玄鳥去の入れ替わりで、鴻雁来たるとなりました。
燕が去って、寂しい思いもしましたが、
去るものがある代わりに来るものがある。

考えればこのサイクルを教えてくれて、
このサイクルに従って生活をし、
自分を育てるのがこのカレンダーのコンセプトなので、
改めて二十四節気七十二候のバランスの素晴らしさに感嘆するのであります。

どこで区切るか?

ところで、
二十四節気の成り立ちは一年をまず冬至と夏至で二分割することで始まります。
その二等分した陽遁と陰遁の部分も更に二等分したところが春分と秋分になります。

この四等分されたケーキのような場所に季節区切りはないようで、
四つの季節は冬至、春分、夏至、秋分を跨っています。

このグラデーションを感じることがとても重要なことだと、
先人は教えてくれているように感じます。

春夏秋冬だけでいうと、
今日から春、夏、などという風に聞こえてきますが、
実際、そんな区切りなどなく、
毎年違ったグラデーションで変化していきます。
その違いこそが面白いとしたら、
毎年毎年の変わり目を心身で感じることがとても嬉しく思います。

冬至から夏至、
夏至から冬至、
そして燕が日本で生活をする春分から秋分、
鴨や雁が生活を日本でする秋分から春分、

それぞれが違った視点で同時に見せてくれるグラデーション。
実に面白いなと思います。

私たちの目標や計画も、一つの視点でなく、

それぞれが別の場所から始まって、
別のスパンで動いている。

そして、自然の移り変わりのように循環していると考えると、
あの計画は今ちょっと遠くの南の国で休んでいる、、、
この計画はまた再開されてせっせと進み出した、、、、
そんな感じでさまざまなグラデーションを見せているのだなと少し落ち着いた気分になれます。

さて、琵琶湖、それも湖北に、
やってくる水鳥を眺めながら、
しばらく見なかった(忘れていた)夢や目標をぼんやり思い出しに行こうかな、、、

次回は2023年10月14日、
秋、5番目の節気「寒露」の
次候 菊花開(きくのはなひらく)」です。