エルトンジョン

エルトンジョン:オールタイムランキング TOP75

45位 ”Kiss the Bride” (‘Too Low for Zero,’ 1983)

「I’m Still Standing」と同じく、
切なくもセクシーな「Kiss the Bride」は、
エルトンの最もハードなロックのひとつで、
パワーコード(ロックスタイルに重要な要素。)で嫉妬心を綴った作品だ。

ギターリフは、装飾的なシンセサイザーとアナログサウンドによって、
1980年代初頭のシングルでありながら、数十年経った今でも時代遅れには感じない。

また、ジョンの発情ぶりも、かつての恋人への欲望を感じさせ、
このレコードの良い魅力となっている。by – S.T.E.

44位 ”The Captain and the Kid” (‘The Captain & the Kid,’ 2006)

2006年のアルバム『キャプテン&ザ・キッド』は、
エルトン&バーニーの自伝的な1975年の名作『キャプテン・ファンタスティック&ブラウン・ダート・カウボーイ』の続編的作品で
歌詞やテーマは、
ホンキ・シャトーの気楽なカントリーロックに大変近いものがあった。

この曲は、何十年にもわたって音楽的な宝物を世に送り出してきた、
生涯を共にするエルトンとバーニーの二人の友情に捧げる
温かみのあるトリビュート曲である。by – J.L.

43位 ”Elderberry Wine” (‘Don’t Shoot Me I’m Only the Piano Player,’ 1973)

この曲は、語り手が3分もかけて亡き妻の不在を嘆くような曲には聞こえない。
もしかしたら、それは、
彼が妻自身を恋しく思っているのではなく、
生前の妻がよく作っていた、その魅力にあこがれるエルデベリーワインを
恋しく思っているからだろうか。

エルトンは、ピアノを叩き、
普通なら詩のイメージから湧き出す悲しみの常識を覆し、
鳴り響くホーンセクションにタップを踏みながら、
「Elderberry Wine」を身体が自然に動いてしまうような
生き生きとした作品に仕上げている。

この曲は、エルトンがこれまでに発表してきた曲の中で、
最も活気に満ちたロックの一つである。by – S.T.E.

42位 ”Ballad of a Well-Known Gun” (‘Tumbleweed Connection,’ 1970)

この曲は、バーニーがアメリカ西部開拓時代に傾倒していた頃の
神話的作品といえるかもしれない。

無法者、ピンカートン探偵社、駅馬車など、
映画やダイム小説から学んだイメージがふんだんに盛り込まれている。

エルトンはこの詩に曲と歌声という血と筋肉を与え、
追い詰められた犯罪者の切迫した気持ちを
獰猛にピアノを叩きながら語り部のように実況していく。

私たちはいつの間にかトーピンの作り話をリアルに感じている。by – S.T.E.

41位 ’That’s What Friends Are For’ (With Dionne & Friends) (Charity Single, 1986)

エルトンジョンは、これまで数々の賞を受賞し、
チャート上位にランクインするレコーディング・アーティストであると同時に、
公の場でエイズ撲滅のために重要な時間を捧げてきました。

ディオンヌ・ワーウィック、スティービー・ワンダー、グラディス・ナイトという
豪華スターとのコラボレーションで、
ジョンはエイズから命を救う研究への関心を前面に押し出す活動をしました。

本作は元々原曲があり、
1982年に旧友のロッドスチュワートがボーカルで発表されてます。

それをカバーする形で前述の豪華スターとの共演で発表されたのです。
オリジナルもしみじみとした楽曲でしたが、
カバーする段階でエルトンの即興のクラシックアレンジが加わったのです。
結果、楽曲はスケール感が大きくなり、
心地よく高揚感のあるバラードに仕上がり、
1986年ビルボードの年間1位に支持されたのです。

1990年、2008年、2011年、エイズ撲滅コンサートなど、
最近でもこの作品が歌われています。

結局のところ、世界を少しでも良くする手助けをしないなら、
何のための友人なのでしょうか?
それを本当に実行しているのが誰だかわかるかい? by – スティーブン・ダー

40位 ”Harmony” (‘Goodbye Yellow Brick Road,’ 1973)

エルトンとバーニーの愛の結晶、
2枚組アルバム『グッバイ・イエロー・ブリック・ロード』のエンディング・トラック。

このアルバムからリリースされたシングルはわずか3枚で、
当時は大作アルバムでもそれが普通だった。

(※もしかしたらこの記事の担当ライターの記憶違いかも知れません。4枚出てると思います。
「Saturday Night’s alright for fighting」「Goodbye Yellow Brick Road」
「Candle in the wind」「Bennie and the Jets」)

この頃のエルトンの創作活動は驚異的早さで
すでに新しいアルバムが控えていたため、
この美しいハーモニーのバラードソングは、
“Bennie and The Jets “のB面として収録されました。
コーラスには、控えめな表現でこんな一節がある。
“Harmony and me, we’re pretty good company.” by – P.G

(“ハーモニーと私、私たち、とても良い関係”。日本語は合いませんね笑)

39位 ”Gone to Shiloh” (With Leon Russell) (‘The Union,’ 2010)

エルトンとバーニーはが南北戦争の敗戦国の悲哀を歌ってから40年、(My Father’s Gun)
今度は戦勝国である北軍兵士の視点で「Gone to Shiloh」を作りました。

これはジョンとレオン・ラッセルの
コラボレーション・アルバム『The Union』からのハイライトです。

二人のロック・レジェンドがボーカルを交わすだけでは物足りないのか、
ニール・ヤングが参加して
アメリカの歴史上で最も血生臭い戦いの一つへの哀悼のプレリュードとして、
エルトン独特の音色を提供しています。by – J.L.

38位 ”I Think I’m Going to Kill Myself” (‘Honky Chateau,’ 1972)

自殺願望を題材にした社会を舐めたような心情と
陽気で軽快なサウンドの本作は、最近では一般受けしないかもしれない。

この作品が収録されているアルバム「ホンキー・シャトー」の
深みある作品群の切り口は、
遠回しに「ティーンエイジャーの哀愁」の特徴でもあり、
ある種の軽薄さが絶妙の作品である。

ニューオリンズのピアノが飛び跳ね、
スタジオ録音では
実際にタップダンス(”レッグス “ラリー・スミスによる)も披露されており、
この予想外の陽気なホンキートンク・ナンバーの魅力に抗うことは難しい。by – J.L

37位 ”Circle of Life” (‘The Lion King’ Soundtrack, 1994)

ディズニーの世界に息を呑むような新基準を打ち立てたオープニング・シーンには、
それにふさわしい壮大で広がりのある曲、
つまり、手を伸ばして周りの宇宙を抱きしめたくなるような曲が必要だったのです。

エルトンとティム・ライスは、高らかに歌い上げる「Circle of Life」でそれに応えた。

この歌は、世界が動物の王国の一部であることを実感させ、
人間が計算して話す言葉が、
そこまでたどり着いた感情ほどには意味をなさないことに、
ひどく驚かされたものである。

「It’s the wheel of fortune/ It’s the leap of faith/ It’s the band of hope “」
運命の輪 / 信仰の跳躍 / 希望の輪
いかがでしょう? えっ! F-k yeah it is.だって? by – A.U.

36位 ”Amoreena” (‘Tumbleweed Connection,’ 1970)

甘く怠惰な白昼夢のようなこの曲は、
従来の構成やテンポにとらわれることなく、
ゆっくりと、しかし意図的に展開される。

ジョンは、トーピンが
生き生きとして描きたかった雨、牛の町、水の流れなどのイメージに寄り添いながら、
憧憬の念を込めた気だるいメロディーを構築しています。

エルトンのヴォーカルがわずかに震えて曲の弱さを際立たせ、
「Amoreena」が手の届かない恋人を焦がれる気持ちを強調している。by – S.T.E.

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