目次
- Funeral for a Friend – Love Lies Bleedingって、どんな歌?
- Love Lies Bleedingオリジナル歌詞
- Love Lies Bleeding 日本語意訳
- Funeral for a Friend – Love Lies Bleeding 解説
Funeral for a Friend – Love Lies Bleedingってどんな歌?
1973年発表のアルバム「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」のオープニングソングだよ!
葬送とか血まみれとか
ちょっとネガティブな題名ね。
そうだね
難しいテーマだけど、
一緒に活動していたグループが仲間割れする内容なんだ。
私とクリちゃんが揉めたり、
ガーデンくんとクリちゃんが揉めたりする感じ?
うん!
そんな感じ、
一生懸命だからこそ、
意見が合わないこともあるからね。
そんなパートナーとの軋轢を情熱的に表現した歌なんだ!
そうなのね!
意味が何重にも取れるバーニーの歌詞
パンチの効いたサウンドで
エルトンジョンの数ある作品で最高との呼び声も高い
Love Lies Bleeding オリジナル歌詞
The roses in the window boxHave tilted to one side
Everything about this house was born to grow and die.
Oh it doesn’t seem a year ago
To this very day
You said I’m sorry honey
If I don’t change the pace
I can’t face another day
And love lies bleeding in my hand
Oh it kills me to think of you with another man
I was playing rock and roll and you were just a fan
But my guitar couldn’t hold you
So I split the band
Love lies bleeding in my hands
I wonder if those changes
Have left a scar on you
Like all the burning hoops of fire
That you and I passed through
You’re a bluebird on the telegraph line
I hope you’re happy now
Well if the wind of change comes down your way girl
You’ll make it back somehow
And love lies bleeding in my hand
Oh it kills me to think of you with another man
I was playing rock and roll and you were just a fan
But my guitar couldn’t hold you
So I split the band
Love lies bleeding in my hands
愛は血塗れ (日本語意訳)
ウインドウ・ボックスのバラが
一方だけに偏ってきた
全てのモノがこの家で
育ち、死ぬために生まれてきた
たった一年前まで、
今日という日が来るなんて思いもよらなかった
君は言った
ごめんね、ハニー
ちょっとやり方を変えないと
このままではもうダメだ
そうして俺が壊した血塗れの愛
君が別な男といると思うと死にたくなる
俺はロックンローラーで
君はただの一ファンだった
しかし、俺のギターでは
君を繋ぎ留める事が出来なかった
だから俺はバンドを叩き壊した
俺が壊した血塗れの愛
この出来事で君は心に傷を負っただろうか
全てを燃やし尽くすような炎の輪が
君と俺の間を通り過ぎた
君は電線に停まる幸せの青い鳥
君が今幸せでいると願ってる
だけど、もし
奇跡の風が巻き起こったら
君は再び戻るだろう
そうして俺が壊した血塗れの愛
君が別な男といると思うと死んでしまいそうだ
俺はロックンローラーで
君はただの一ファンだった
しかし、俺のギターでは
君を繋ぎ留める事が出来なかった
だから俺はバンドを叩き壊した
俺が壊した血塗れの愛
Funeral for a Friend – Love Lies Bleeding 解説
大作「Goodbye Yellow Brick Road」 のスタートを飾るこの曲
前半の「Funeral for a Friend」友への葬送
そして、「Love Lies Bleeding」のメロディーとなっている11分を超える大作。
モーツァルトに憧れていたエルトンならではの長編作品だ。
しかし、無駄に余すことのない作品。
1970年代中盤から1990年代まで、
コンサートでのトップバッターとして演奏された
とってもホットな一曲だ。
この作品。
とにかく深い!
意味合いが2重3重にとれ、
エルトンのその後の行動にも影響する曲なのだ。
前奏のFuneral for a Friendは、
当時命懸けでライブ活動をしていたエルトンが、
実は自分の葬式で流すことをイメージして作った。
その為、この作品が発表された以降、
今日死ぬかもしれないとライブのスタートに演奏することになる。
そして、歌詞のある「Love Lies Bleeding」を聴いてみよう。
この歌、一見すると
バーニーとマキシン(タイニ―ダンサー)との破局の歌にも聞こえる
まぁ、マキシンではないにしても、
単なる一ファンとの恋愛破局歌
素直に聞くと、
そんな感じだ
しかし、このグッバイ・イエロー・ブリック・ロードという、
エルトンジョンの記念すべき2枚組大作のトップの曲。
そして、その後の続いていく意味深の曲群を考えると
どうやら、一ファンとの破局だけでは収まらない
というのも、
この歌の歌い出し、
♪バランスの取れていたウインドウボックス
飾り窓の植木箱が傾きだした
この家で色んなものが育って、それは死ぬために生まれてきた~
というのはエルトンとバーニーの共同生活
売れてなかった二人が
色んな作品を発表し、
瞬く間にスターダムにのし上がる。
そして、バーニーは次第にステージに同行しなくなり、
実際バランスが崩れ出している。
ほんの少し前の「マッドマン・アクロス・ザ・ウォーター」では
海外に飛び出していく不安さえ歌っている。
しかし、思いもよらぬスピードで大ヒットを連発しだすのだ。
まさにフレーズの
♪たった一年前には想像もしなかった〜である
先述の通りバーニーとエルトンの当初の一緒に参加していたライブハウス周りも
この頃にはなくなって、
前作からエルトンの衣装も行いもド派手になっていく
バーニーはすでにエルトンの振る舞いに対して、
嫌気がしてきているのだ。
そこで、この内容の詩
エルトンはこの詩をバーニーから受け取り、
読み込んでいくうちに察したのであろう、
あっ!これは俺たちの間のことだ、
そこで、
プレリュードとして、「Funeral for a Friend」(友への葬送)が入る構成となる訳だ。
凄いのだ、
彼らはこれまでもそうだったように、
自分たちの事を客観的に鑑みて
喧嘩するではなく、赤裸々は現状から超大作を作り上げていく。
さてさて、次に行ってみよう
♪何かを変えなければ、
このままではダメ(未来はない)
バーニーとエルトンの二人の間に溝が出来てしまい、
一緒にやってられないとも聞こえる詞である
そうしてバンドをスプリットする内容になっていく
実際、エルトンも自分の留まる事を知らないスター街道に
疲れを感じており、
この1年後にキャプテンファンタスティックを発表。
一旦、エルトンジョンという「レジーとバーニー」の
ファンタスティックな存在にピリオドを打つ。
そして、本当にバンドメンバーを一新するのである。
エルトンジョンの作品は
全てが作り話でなく、
どこかに生きている息吹が感じられる
想いがしっかりと詰まっているのだ
だから、末長く愛されるのだとつくづくそう思う