エルトンジョン

Funeral for a Friend – Love Lies Bleeding日本語訳と解説

「エルトン・ジョンの最高傑作」とも称される11分の大作、その深い意味とは?


目次

  1. Funeral for a Friend / Love Lies Bleedingってどんな歌?
  2. Love Lies Bleeding オリジナル歌詞と日本語訳
  3. Funeral for a Friend / Love Lies Bleeding 解説
  4. まとめ – エルトン・ジョンとバーニー・トーピンの軌跡

Funeral for a Friend / Love Lies Bleedingってどんな歌?

1973年に発表されたエルトン・ジョンのアルバム**『Goodbye Yellow Brick Road』のオープニングを飾る大作。
前半の
「Funeral for a Friend」(友への葬送)は、エルトン自身が「自分の葬式で流したい曲」をイメージして作られたインストゥルメンタル。
続く
「Love Lies Bleeding」**(血塗れの愛)は、バンドの解散や人間関係の崩壊をテーマにした激しいロックソング。

この曲はただの失恋ソングではなく、エルトンとバーニーの関係性や、スターの座にのし上がる過程での葛藤を描いた重要な楽曲なのです。

Love Lies Bleeding オリジナル歌詞

The roses in the window boxHave tilted to one side
Everything about this house was born to grow and die.
Oh it doesn’t seem a year ago
To this very day
You said I’m sorry honey
If I don’t change the pace
I can’t face another day 

And love lies bleeding in my hand
Oh it kills me to think of you with another man
I was playing rock and roll and you were just a fan
But my guitar couldn’t hold you
So I split the band
Love lies bleeding in my hands 

I wonder if those changes
Have left a scar on you
Like all the burning hoops of fire
That you and I passed through
You’re a bluebird on the telegraph line
I hope you’re happy now
Well if the wind of change comes down your way girl
You’ll make it back somehow 

And love lies bleeding in my hand
Oh it kills me to think of you with another man
I was playing rock and roll and you were just a fan
But my guitar couldn’t hold you
So I split the band
Love lies bleeding in my hands   

愛は血塗れ (日本語意訳)

ウインドウ・ボックスのバラが
一方だけに偏ってきた
全てのモノがこの家で
育ち、死ぬために生まれてきた

たった一年前まで、
今日という日が来るなんて思いもよらなかった
君は言った
ごめんね、ハニー
ちょっとやり方を変えないと
このままではもうダメだ

そうして俺が壊した血塗れの愛
君が別な男といると思うと死にたくなる
俺はロックンローラーで
君はただの一ファンだった
しかし、俺のギターでは
君を繋ぎ留める事が出来なかった
だから俺はバンドを叩き壊した

俺が壊した血塗れの愛
この出来事で君は心に傷を負っただろうか
全てを燃やし尽くすような炎の輪が
君と俺の間を通り過ぎた
君は電線に停まる幸せの青い鳥
君が今幸せでいると願ってる
だけど、もし
奇跡の風が巻き起こったら
君は再び戻るだろう

そうして俺が壊した血塗れの愛
君が別な男といると思うと死んでしまいそうだ
俺はロックンローラーで
君はただの一ファンだった
しかし、俺のギターでは
君を繋ぎ留める事が出来なかった
だから俺はバンドを叩き壊した
俺が壊した血塗れの愛

日本語意訳(一部抜粋)

🌹 窓辺のバラが傾いている
🌹 この家にあるものは、育って、そして死ぬために生まれてきた
🌹 血塗れの愛が僕の手の中にある
🌹 君が別の男といることを考えると、胸が張り裂けそうだ
🌹 僕はロックンローラー、君はただのファンだった
🌹 でも、僕のギターでは君を繋ぎ止められなかった
🌹 だから、バンドを解散させたんだ

この歌詞の表現は、一見すると「失恋ソング」のようですが、実際にはバンド仲間やパートナーとの決別を描いたものとも解釈できます。

Funeral for a Friend – Love Lies Bleeding 解説

アルバム**『Goodbye Yellow Brick Road』のオープニングを飾るこの楽曲は、
前半の
「Funeral for a Friend」(友への葬送)と、
後半の
「Love Lies Bleeding」(血塗れの愛)**からなる11分を超える大作。

モーツァルトに憧れていたエルトン・ジョンならではの壮大な構成を持つ長編作品でありながら、
そのすべての音が無駄なく生かされた緻密な楽曲となっています。
この曲は、1970年代中盤から1990年代まで、
エルトンのコンサートのオープニングを飾る定番曲として演奏されていました。


「Funeral for a Friend」 – 自分自身の葬送曲

「Funeral for a Friend」は、
エルトンが「自分の葬式で流したい曲」として作ったインストゥルメンタルです。
当時の彼は命を削るようなライブ活動を続けており、
「今日死ぬかもしれない」と思いながらステージに立つ日々でした。

そのため、この曲はただの前奏ではなく、
死を覚悟したアーティストの精神状態を表現する楽曲として成立しています。
実際、この楽曲がリリースされて以降、
エルトンは「毎回のコンサートが最後になるかもしれない」との思いで、
この曲をオープニングに持ってくることが多かったのです。


「Love Lies Bleeding」 – ただの失恋歌ではない

「Love Lies Bleeding」は、一見すると恋人との破局を歌った曲に思えます。
バーニー・トーピンの元妻マキシン(「Tiny Dancer」のモデル)との別れを示唆しているようにも感じられますが、
このアルバム全体の流れを考えると、それだけではないことが分かります。

歌詞の冒頭にある、

🌿 「バランスの取れていたウインドウボックスが傾きだした」

この一節が象徴するのは、エルトンとバーニーの関係性の変化です。

二人は無名時代を支え合いながら数々の作品を生み出し、
瞬く間にスターダムへと駆け上がりました。
しかし、成功とともに二人の関係も変化していきます。
特にバーニーは、この頃からステージには同行しなくなり、
エルトンの派手な衣装や振る舞いに違和感を持ち始めていたとされています。

この曲の歌詞には、

🎸 「何かを変えなければ、このままではダメだ」

というフレーズがありますが、
これは単なる恋愛の終わりではなく、
エルトンとバーニーの関係に亀裂が入り始めていたことを暗示しているのです。


「バンドを解散する」という象徴的な歌詞

🎵 「僕のギターでは君を繋ぎ止められなかった」
🎵 「だから、バンドを解散させたんだ」

この部分は、バンドの解散やメンバー変更の暗示とも取れます。
実際、エルトンはこのアルバムの発表後、
長年のバンドメンバーを入れ替え、新たな音楽の道を模索していくことになります。

また、エルトンはこの後、
1975年に『Captain Fantastic and the Brown Dirt Cowboy』を発表し、
「レジー・ドワイト(エルトンの本名)」と「バーニー・トーピン」の物語にピリオドを打つことになります。

この曲の歌詞は、
まるでその決断を予告するかのような内容になっています。


エルトン・ジョンの音楽の特徴 – 「生きた感情」が詰まっている

エルトン・ジョンの楽曲は、単なるフィクションではなく、
常に彼の人生とリンクしているのが特徴です。

この『Funeral for a Friend / Love Lies Bleeding』も、
スター街道を駆け上がる中での成功の喜びと、それに伴う喪失感が詰まった作品です。

エルトンとバーニーはこの後、一度決別しますが、
最終的にはまたタッグを組み直し、数々の名曲を生み出し続けることになります。

エルトンの音楽が何十年にもわたって愛される理由は、
このように彼の音楽に「生きた感情」が込められているからなのではないでしょうか。

「愛は血塗れ – それでも音楽は続く」

このフレーズが示すように、エルトン・ジョンの音楽は、
どんな困難を乗り越えても決して止まることはありません。


🔹 まとめ:Funeral for a Friend / Love Lies Bleeding の深層

エルトンが「自分の葬式で流す曲」として作った前奏曲
バーニーとの関係の変化、そしてバンドの解散を象徴する歌詞
恋愛の歌のように見えて、実はキャリアの転換点を示唆する楽曲
エルトンの音楽が「生きた感情」を持つ理由が詰まった作品

この楽曲は、エルトン・ジョンとバーニー・トーピンの歴史を知れば知るほど、
その奥深さが増していく作品なのです。🔥