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自分育て

「玄鳥去 (げんちょうさる)」#54

24個の節気の中の18番目「白露」大体9月8日〜22日
72個の候の中の54番目「玄鳥去 (げんちょうさる)」9月18日〜23日

「玄鳥去 (げんちょうさる)」

とうとう、燕が南へ帰る時期となりました。
4月の初め、晴明の初候「玄鳥至」でやってきた燕、
約5ヶ月と2週間、
日本の軒先や河原で姿を見せた燕たち。

次の節気は秋の折り返しの秋分で、
その日照時間が短くなったのを合図に燕は帰っていくのです。
こちらで一羽か二羽、無事育ってくれた子供達と共に、、、
何だか寂しい気持ちです。

燕はスズメ目という事で、
スズメの友達なんですね。
だから渡り鳥の中でも、一際小さいサイズです。
なのに、数1000キロもの距離を渡ってくるというのは感心します。

また、日本では害虫を食べる事から、
古くから益鳥として大切にされてきたと言います。

そして外敵に襲われない為に、
人気の多い場所に敢えて巣を作ります。
燕以外の野鳥の子供をほとんど見ることがないのに比べ、
燕のヒナが親から餌を貰う姿を
日本人なら誰でも見たことがあるのもその為です。

なので、特に商売をしている人は
燕が巣作りすると、燕に安全で人が多い場所と認定された事として、
商売繁盛のマスコット的存在として、
巣を大事に見守ってきました。

それ以外にも、
夫婦が元気であれば翌年も同じツガイになること、
小さいながら一日300キロ以上を飛ぶこと、
様々な要因から縁起の良い鳥とされています。

帰っていくのは確かに寂しい事ですが、
それよりも、また来年も来てね!
と送り出す想いを込めて、
今から河原に燕を見に行こうと思います。

まだまだ早いと言われそうですが、
燕を送り出しながら、
私たちもそろそろ冬支度、
もしくは年の後半を迎える事を意識したいですね。

勤勉で縁起の良い燕さん、
お元気で、、、

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