昔と違って、
現代は色んな言葉を勉強できる環境が揃っています。
YouTubeを見れば、どんな言語でも
誰かが動画を公開してくれています。
また、翻訳機能は軽く100種類近くも対応しているものが
インターネットを介して無料で公開されているのです。
昔ならば教室を探して
通わなければならなかったのが、
今では家に居ながらにして勉強できるのです。
しかも無料で!
これは勉強しない手はないですね!
その前に、マスターするのが困難と言われる
言語トップ10を発表したいと思います。
※ランキングは日本人にとってではなく、
世界中の旅する人の意見を聞いた割合となります。
10位 中国公用語(北京語)
中国には沢山の民族がそれぞれの言語を持っています。
なので中国語というのは曖昧な表現です。
ここでは中国公用語である北京語を指しています。
今から20年以上前、
私はそれぞれ民族の違う中国人と仕事で話すことが多くありました。
その際、みんな日本語で話をしていたのです。
皆さん私に気を遣って日本語で話してくれているのかと思って聞いてみたところ、
北京語だと、誰々が話せない、
広東語だと誰が話せないということで、
君が居なくても僕らはいつも日本語で話すことが多いよ!
と聞いて、びっくりした事があります。
それから時が経って、
北京語を話す中国人はかなり増えたという事で、
実質的に北京語は中国の公用語と言えるでしょう。
とは言え、まだ地方に行けば北京語を全く話せない中国人は数多くいます。
さて、北京語は非常に広大で複雑な言語であるため、
多くの人が終わりのないパズルを解いているように感じます。
この言語習得がいかに困難であるかを話す前に、
まず、書くことの困難さについて話さなければなりません。
北京語の書記体系には、
覚えなければならない数千の独特の文字があります。
それはまるで呪文のようで、
あなたの脳を麻痺させるか、
時に流れるような文字のデザインはあなたの瞑想の世界へと誘うでしょう。
北京語を書くことに挫折してしまっても、
話すことはできるかもしれない!
そう考えたあなたに、次の試練が待ち受けています。
まず、英語や他の西洋言語と比較すると、文法がまったく異なります。
他の言語で登場するはずの主語がなく、
独自の文構造を持っています。
その為、文法を構成していく作業は、
あたかも説明書を見ずに難解な電子機器を組み立てるようでもあります。
さらに、北京語には四つの異なる声調があり、
単語の意味を完全に変えることができます。
食べ物が「臭い」という内容を話そうとして、
隣の友人に「君の顔はみにくい」と言ってしまう可能性があり、
簡単に殴り合いへと発展できます。
反対に意図的でなく偶然にも
人の彼女を素晴らしい、今夜いかが?と誘ってしまう可能性もあり、
これ暴力沙汰に発展する可能性があります。
という訳で、
現代の発達した言語アプリを使っても文字、文法、発音の面において、
学ぶことが難しい言語です。
従って、ネイティブの家庭教師から学びたいと思うかもしれない言語の1つでしょう。
9位 アラビア語
アラビア語は、
アラビア半島発祥のセム語で、全世界で4億人以上が話しているとされます。
今日話されている主なセム語は、母国語話者数の多い順に
アラビア語、アムハラ語、ヘブライ語、ティグリニャ語、アラム語がある。
その中で一番多いのがアラビア語という事になります。
驚くべきことに、26 か国の公用語であり、
文明時代を含む豊かな文化的および歴史的重要な意義を持った言語です。
では、なぜ 4億人以上が話すこの言語を習得するのが難しいのでしょうか。
簡単な答えはバリエーション、いわゆる方言です。
アラビア語には多くの方言があり、それぞれの発音、語彙、文法が大きく異なります。
さらに、文字体系は、右から左に流れるなど、
昔は日本でも一般でありましたが、
現代では世界的に見るとポピュラーではありません。
この言語は、単語内の位置に応じて異なる文字を追加する事があり、
母音はしばしば発音しないルールがあります。
この難解なルールを攻略し始めると、
すぐに、ドラクエの秘密のメッセージ、
もしくは国家機密の暗号を解読しているように感じるかもしれません.。
そして、ほとんどの言語に初めて対面する意味不明の決まりがありますが、
アラビア語も例外ではありません。
複雑で興味をそそる変幻自在な動詞の形と名詞は
知識としては面白さ溢れる言語ですが、
習得となると大変厄介でしょう。
8位 韓国語
一見、韓国語を見て、
中国語や日本語とそれほど変わらないと思うかもしれませんが、
それは間違いです。
3つのことが韓国語を難しいものにしています
- 文法
- 同音異義語
- 音声表記
韓国語は、主にその文法が原因で、
非ネイティブ スピーカーの脳をミキサーにかける可能性があります。
語順、文の構造、動詞の語尾はすべて、
学習者が習得しなければならないものです。
そして、日本語と同じように、
話し手や聞き手の立場によって語彙や動詞の形が変わる敬語があります。
二重子音、有声子音、母音の組み合わせを追加すると、
英語を話す人は閉口するでしょう。
次なる大きな壁が、
同音異義語!
韓国語には同音異義語が驚くほど多いのです。
つまり同じように聞こえても意味が異なる単語がたくさんあります。
注意していないと、何気なく言った「10」の意味の言葉が、
「橋」「熱狂」、もしくは「脚」と伝わっているかもしれないのです。
さらに音を表す表音文字が登場すると、
なじみのない私たちは圧倒されて麻痺する可能性があります。
7位 フィンランド語
フィンランド語は言語界の「スチールドラゴン」、
もしくは「どどんぱ」に他なりません。
デンジャラスな文法、
ダイナミックな変換、
ミステリアス母音調和システムで心臓の悪い方や高血圧の方、妊婦さんは、
乗車拒否されるかもしれません。
そうなのです、
フィンランド語の文法に真っ向から飛び込むことは、
準備体操をせず、
水風呂に飛び込むようなものなのです。
文の構造と文脈に応じて15のケースをジャグリングする
言語界のルービック キューブは習得するのに精神的タフさが要求されます。
次に、絶え間なく進化する子音の美しいグラデーションは、
フィンランド語の言うまでもなく魅力的な要素です。
その中に散らばる母音は言葉のダンスがあり、
それらが言葉の中でぴったりと噛み合う事が朧げでも理解できれば、
あなたはフィンランド語を是非習得したいと思うでしょう。
しかし、フィンランド語は初期の段階で文章を書いているだけで頭痛が酷くなります。
フィンランド語の語彙は、
他の言語からの借用が大好きで、
それらの単語をフィンランド風に変形して、
独自の文法と発音にぴったりと適合させます。
誰もがよく知っている「韻を踏む」
いわゆる「布団が吹っ飛んだ!」のようなものですが、
私たちにはよくわかりません。
しかし、理解できればフィンランド人が
いかに言葉遊びの名人かが分かるでしょう。
6位 ハンガリー語
ハンガリー語は、
語学学習者にチャレンジャー精神を問い掛けることで有名です。
ハンガリー語はまるで前人未踏の山のようであり、
この言語が迷宮語と呼ばれるのも不思議ではありません。
接頭辞と接尾辞を積み重ねることで単語を組み立て、
その多義構造と呼ばれる全く馴染みのない言語構造に、
私たちは酸素不足に陥ります。
ガスボンベを装着し、高山病のような状態をようやく克服しても、
次に現れるのは18の大きなトラバスのような変換ケースです。
英語には3つあり、過去形、現在形、未来形のような変換ケースが18もあるのです。
また、ハンガリー語は
インドやヨーロッパ語起源とは関係がないので、
共通項やルールの接点がありません。
さらに、ハンガリー語には馴染みのない母音と子音がいくつかあり、
カタツムリがマラソンを完走するくらいの練習する必要があります。
これをマスターするには、
耳で語彙を学んだ上で
ハンガリー語の語源を掘り下げていく必要があります。
そうでなければ、この難解な変換ケースを真に理解できないのです。
5位 バスク語
ヨーロッパで最も古く謎めいた言語。
この言語の特筆すべきは、地球上で知られている他の言語とは
全く無関係であることをネイティブスピーカーは誇りに思っている点です。
バスク語はフランスとスペインの間に位置するバスク地方特有の言語です。
古い場所であるにもかかわらず、
言語的に親戚がいないため、
同族語や聞き慣れた言葉を見つけることができません。
日本でいうアイヌ語に近い言語と言えます。
複雑な文法、
膠着構造、
独特の発音について学ぶには、
奥深くに飛び込む必要があります。
しかし、これからメジャーになっていく要素もなく、
学ぶという点で、
非常に難しい言語と言えます。
4位 ポーランド語
ポーランド語の文法はワイルド!
名詞、形容詞、代名詞には7つのケースがあります。
各単語の語尾は、文内での役割に応じてそれぞれ変化します。
まず主語から動詞にたどり着くと、
それぞれ最大6つの異なる時制で使い分ける必要があります。
この時制を使い分ける秘密は発音と抑揚です。
あなたは選んだ抑揚で、
その後に続く名詞、動詞、前置詞、接続詞を正しく組み立ていかなければなりません。
それぞれ発音に注意する必要があります。
ポーランド語には、鼻母音や子音群などの独特の音がたくさんあり、
それらを間違えると、全てが反対に伝わる危険性があります。
しかもそれぞれが、
ネイティブ スピーカー以外は舌が攣るほど難しいのです。
修練しているうちに、
あなたは初めてベロがこむら返りになるという素晴らしい体験ができるでしょう。
3位 日本語
日本語は間違いなくこのリストに入るでしょう。
全世界で1億2,800万人を超える人々が日本語を話します。
この数は一民族という点で考えますと、
かなり多い数になります。
日本語が話される主な国は、当然ながら日本です。
その独特な書記体系に魅了されずにはいられません。
日本は他の言語とは大きく違い、
中国から伝わる漢字を中国的な読み方である音読みと
日本語的に読む訓読みとして使います。
この漢字は象形文字をルーツに持つ文字です。
そして、次に使われるのが、
「ひらがな」という漢字を簡略化した文字です。
また、擬音や海外の言葉を表現する時に使われる事が多いカタカナです。
これらは50文字もありますが、
英語などのアルファベットのように数は少なくありません。
これらを巧みに操っているのが日本語なのです。
まるで、ロゼッタストーンの各文明の文字を、
全て扱っているかのような多彩さです。
したがって聞く、話す事にかけては習得できても、
読むという事が大変困難な言語なのです。
さらに英語圏の人々を悩ませるのが、
日本語の文法構造です。
動詞は文末にあるという事で、
英語圏の人々がこの配置に慣れるのは簡単なことではありません。
しかも厄介なことに、動詞が前に来ることもあります。
これらを並べ替えることで、
日本人は風流さや、趣きが変化する事を楽しんでいるのです。
例えば日本の有名な歌人「松尾芭蕉」が歌った
「五月雨を集めて早し最上川」は最後に主語がやってきます。
また「最上川」に対する動詞もありません。
この歌を通常の日本語的に表現すると
「五月雨を集めた最上川が早く流れている」となります。
しかし、これではイマイチダイナミックさが伝わりません。
松尾芭蕉は巧みな言葉の選択と並べ替えで、
春雷の雨が沢から本流に流れ込み、
怒涛のように早く流れている最上川をたった17文字で
ダイナミックさを表しているのです。
こう言った日本人の感性まで理解するには
禅の心が必要かもしれません。
2位 アイスランド語
アイスランド語は非常に難解だと聞いたことがあるかもしれません。
それは正解です!
この北ゲルマン語は、
トール(北欧神話の雷神)がハンマーを握るよりも前から、
バイキングのルーツをしっかりと受け継いでいます。
アイスランドは地理的に孤立している事から
言語が比較的変化してこなかったことを意味します。
その為、学習が困難であるだけでなく、言語のタイムカプセル、
上記の日本語と同様、言語のガラパゴス化が進んだ状態でもあります。
習得するには
アイスランド語の文法システムを理解するのが主な課題です。
名詞、形容詞、代名詞には 4 つの異なる変化格があり、
それぞれに独自の格変化の決まりがあります。
さらに、覚えておかなければならないのが不規則動詞。
すべての名詞には独自の語形変化パターンがあり、
性別と格に基づいて変化します。
アイスランド語を巧みに操るには、
基本的にロキ(北欧神話の悪戯神)の二枚舌が必要です。
さらにアイスランド語の語彙は
オーディン(北欧神話の最高神)の知恵の宝庫のようなものです。
古ノルド語から派生した単語、
大量の複合語、新語 (新しい単語の派手な単語) があります。
古ノルド語とはデンマーク語・スウェーデン語・ノルウェー語・アイスランド語といった
現代の北欧諸語の祖先にあたる言語です。
この辺りから後のアルファベットへと変化していく前のルーン文字が
それぞれの言語とともに派生していきます。
その派生していく最初期の言語が残っているのが
アイスランド語なのです。
1位 ナバホ語
主にアメリカ南西部で話されているネイティブ アメリカンの言語「ナバホ語」
「ナバホ語」は、言語愛好家にとってラスボス的存在です。
ナバホ語の文法はまさにRPGのダンジョン、もしくはパズルのようなもので、
接頭辞と接尾辞を組み合わせて単語を形成します。
しかし、この難解さは氷山の一角にすぎません。
この言語はまた、
語感の間が単語やフレーズの意味を変える魅力的な声調システムを特徴としています。
従って、言葉に詰まって、間が空いた瞬間に意味が変わってしまうという、
初心者なら恐ろしくなる
早押しクイズ形式になる可能性のある言語なのです。
それ以外にもナバホ語が世界一難解で、
他の言語と圧倒的さがある事実があります。
それは第二次世界大戦中、
連合国はナバホ族をそのまま暗号として使用して機密情報を送信し、
漏洩する事なく無事作戦を成功させる事ができたという点です。
これは、この言語を習得するのが難しすぎて、
敵に解読される事が無かったためです。
軍事機密の暗号として、
使用できるほどの言語の習得、
ぜひ頑張りましょう!
さて、いかがでしたでしょうか?
様々な言葉を習得することは、
その国の文化、そして考え方を学事にも繋がります。
何故なら、
思考する時にその言葉の文脈で考える事が多いからです。
文脈というのは、考え方そのものと言って良いでしょう。
ハッキリ言う言語はハッキリ言う人を育て、
のらりくらりと話す言語は、のらくらな人を育てるように思うからです。
とても面白いですね。
この言葉の世界は魅力でいっぱいです。