皆さんはどんなワックスコードで、
マクラメアクセサリーを作られていますか?
マクラメアクセサリーがポピュラーになって、
かなりの年月が経ちました。
初めの頃はミサンガ、ヘンプアクセサリー、アジアンノット、組紐など、
様々なコードアクセサリーが混在しておりました。
それによって色んなタイプのコードがあって、
どれが良いのか迷われたのではないでしょうか?
私もそのうちの一人で、
アジアンノットのような柔らかさを出したければコットン、
組紐の鮮やかさと美しさを求めるなら絹、
ミサンガのようなカジュアルさはヘンプというように、
どの素材が適しているのか、それぞれ使い分ける必要がありました。
しかし、穴の空いていないルースを固定するマクラメアクセサリーで使うコードと、
アジアンノットや組紐で使う紐との選定条件は大きく異なります。
当初、コットンやヘンプでフレーム編みでルースを固定していましたが、
これでは滑ってしまい上手く固定できなかったのです。
そうして、ロウみつを塗って自分でワックスコードを作る事にしました。
これで少しは強く固定出来るようになりましたが、
それでも強度が足りず、
時々折角完成間近というところで、コードが切れると言うことも経験しました。
その頃には日本でもいろんな会社からワックスコードが販売されており、
その他からもマクラメアクセサリーに向きそうなコードは
簡単に手に入るようになりました。
ナンバーワン LINHASITA製
南米のフリーマーケットやお土産屋さんで
とてもしっかり編み込まれているマクラメアクセサリーを見かけて、
編まれたコードは触るとまるで鎖帷子のような強靭さに驚いた事があります。
そして、固定された天然石とワックスコードは、
食い込むように固く留められていました。
自分の使っている国産のワックスコードとはまるで違うことは
一目瞭然でした。
「私のマクラメアクセサリーの完成度は、技術不足ではなくワックスコードの違いだ!」
そう気付くと、そのワックスコードを調べてみました。
すると、ブラジル製のLINHASITAと言う会社のコードであることが分かりました。
LINHASITA社のコードは、
世界の革製品を編む時のコードとして利用されており、
特に革靴で支持されているようでした。
靴は雨や地道の水たまりなどで濡れる事がある為、
強度を増すためにワックスがたっぷりと塗られています。
このワックスがマクラメ編みをするときの摩擦予防、
しなやかさと食い込みの良さ、毛羽立ち予防など多くの面でピッタリだったのです。
LINHASITA製のコードを手にしてから、
私は同じようにマクラメアクセサリーを製作しました。
仕上がったアクセサリーはこれまでとは全く違う完成度で、
硬さと安定感は趣味のレベルから、
自信を持って販売できるプロレベルのものだったのです。
太さの違い
LINHASITA製のワックスコードは様々な太さがありますが、
マクラメアクセサリーに合うのはPE4からPE1の4種類になります。
PE4・・・約1ミリ
PE3・・・約0.75ミリ
PE2・・・約0.5ミリ
PE1・・・約0.35ミリ
一番使い勝手が良いのはPE3の太さです。
しかし、凝った飾り編みや2ミリ、3ミリの小さなビーズを装飾するには、
PE2が大変重宝します。
また、PE1は10ミリ以下の天然石ルースをフレーム編みする際に
天然石の露出部分を最大限に出来ます。
(小さいルースを太いコードでフレーム編みすると露出面が少なくなります。)
PE4は太いのであまり使い道のないように思えますが、
しっかりした首紐、バチカンを編むのにうってつけです。
したがって、これらをうまく使いこなすことは、
あなたのマクラメアクセサリーの可能性とレパートリーを大きく広げます。
使い分け
PE3・・・最もポピュラーで汎用性の高い太さ
PE2・・・小さなルースや細かな飾り編みに最適
PE4・・・ガッチリと編める。首紐などに最適。
PE1・・・0.5ミリ程度のルースも編める太さ。繊細でキレやすいが使いこなせば最高。
色について
手元に色見本がございます。
数えると168種類あります。
中にはパッと見では分からないくらいの僅かな違いもあり、
そんな微妙な色を使いこなす必要はないように思います。
ここでは私の主観になりますが、
コードの色の使い方を紹介します。
まず使いやすい色というのがございます。
それは茶系、モノトーン系、紫系、青系、緑系になります。
これらの色あいはどんな石にも合いやすく、
また石の色を引き立て役になることさえあります。
逆に合わせづらいのがピンクや黄色、オレンジなどの色合いです。
これらの色は石よりも目立ってしまうことがあり、
場合によっては石の色合いが暗く見えてしまうことさえあります。
しかし、首紐やブレスのベルト部分に飾り編みを施す場合には、
これらの色もマッチすることがありますので
持っておいて損はないです。
ポイントに赤や黄色を入れることで、
変化ができて面白いアクセサリーになることでしょう。
まとめ
マクラメアクセサリー製作を極めていくと、
想像したデザインに合わせてどの太さのコードを使う事が最適か
大体わかってくるようになります。
初めは同じ太さのコードで作成することが多いと思います。
しかし、色んな太さのコードを使って作り続けることで、
少しコードサイズを変えるだけでデザインにメリハリが付くように思います。
また面白い使い方を編み出していきましょう!
Let’s Macrame Life!