エルトンジョン

Rocket Man ロケットマン 日本語訳と解説 孤独のメッセージソング

目次

  • Rocket Man って、どんな歌?
  • Rocket Man オリジナル歌詞
  • ロケットマン 日本語意訳
  • ロケットマン 解説

Rocket Manってどんな歌?

クリちゃん

1972年発表のエルトンジョンのアルバム「ホンキーシャトウー」に収録された楽曲。
ロケットマンはエルトンの実情を元にした 孤独、
スーパースタークライシスの歌だね、、、

ローズちゃん

何だ、スーパースターの孤独って、
わあしにはあんまり関係ないわ!

クリちゃん

それがそうでもないんだよ。
例えば、
どんな人でも孤独を感じるじゃない?

ローズちゃん

そりゃそう言うこともあるわね、、、

クリちゃん

自分は何のために生きてるんだろう?
何だか虚しいなぁ、、、って、

ローズちゃん

例えば、
手作り品を作って、
なかなか売れない時も寂しくなるわね、、、

クリちゃん

そう!
他にも沢山のお店があって、
よく売れてそうだったりするよね!

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私のお店なんて、
誰も気づいてないんじゃないかって、思うときあるわ!

クリちゃん

そう!
そんな空虚なメッセージソングなんだ!

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そうかぁ、
スーパースターでもそうなんだったら、
私なんて当たり前ね!
孤独との付き合い方も学ばないと!

Rocket Man オリジナル歌詞

She packed my bags last night pre-flight
Zero hour nine a.m.
And I’m gonna be high as a kite by then
I miss the earth so much I miss my wife
It’s lonely out in space
On such a timeless flight 

And I think it’s gonna be a long long time
Till touchdown brings me round again to find
I’m not the man they think I am at home
Oh no no no I’m a rocket man
Rocket man burning out his fuse up here alone And I think it’s gonna be a long long time
Till touchdown brings me round again to find
I’m not the man they think I am at home
Oh no no no I’m a rocket man
Rocket man burning out his fuse up here alone

Mars ain’t the kind of place to raise your kids
In fact it’s cold as hell
And there’s no one there to raise them if you did
And all this science I don’t understand
It’s just my job five days a week
A rocket man, a rocket man

And I think it’s gonna be a long long time
Till touchdown brings me round again to find
I’m not the man they think I am at home
Oh no no no I’m a rocket man
Rocket man burning out his fuse up here alone 

And I think it’s gonna be a long long time
Till touchdown brings me round again to find
I’m not the man they think I am at home
Oh no no no I’m a rocket man
Rocket man burning out his fuse up here alone 
And I think it’s gonna be a long long time…  

ロケットマン (日本語意訳)

彼女はフライト前夜、
荷物をまとめてくれた
9時ちょうど
そしたら僕は
凧よりも高く飛ぶ
とても地球が恋しい
妻が恋しい
宇宙はただただ孤独
時の感覚がないフライト

僕はずっとずっと考え続けるだろう
再び大地を見つけ地に足をつけるまで
僕は皆んなが思うような
家庭人間じゃない
全然そうじゃない、
僕はロケットマン
ロケットマン、
ヒューズが燃え尽きるまでここで独り

火星は君たちが子育て出来るような場所じゃない
寒さは地獄のようさ
君がやってみても
誰も育たないだろうね
全ての科学的なこと、
それがどうしたって言うんだい
ただ僕の仕事は週のうち
5日働くって事
あぁ、ロケットマン
ロケットマン

僕はずっとずっと考え続けるだろう
再び大地を見つけ地に足をつけるまで
僕は皆んなが思うような
家庭的な人間じゃない
全然そうじゃない、
僕はロケットマン
ロケットマン、
ヒューズが燃え尽きるまでここで独り

僕はずっとずっと考え続けるだろう
僕はずっとずっと考え続けるだろう
僕はずっとずっと考え続けるだろう
僕はずっとずっと考え続けるだろう
僕はずっとずっと考え続けるだろう

Rocket Man(ロケットマン) 解説

この歌
スターダムにのし上がったエルトンジョンの心情を
バーニーが見事に書き上げていると思います

ロケットマン、という題名だけど、
前作アルバム「マッドマン」の中の「ホリデーイン」に登場するフレーズ
I’m Rock’n Roll Man(俺はロックンロールマン)が
被って来るのです。

この歌をロックンロールマンで作ったら、
エルトンだけの歌になってしまって
これだけヒットする事はなかったかもしれません

冒頭のフライトの前に荷物を用意してくれた「妻」というのは
イギリスからアメリカへ向かって旅立つときの
プロモーター、そして仲間や家族を思わせてくれます

そうしてアメリカでのライブでレオンラッセルらが駆け付けるほどの大注目
その舞台で見事に花火を打ち上げるエルトン
成功を夢見ていたエルトンだが、
一旦売れ出すと、
自分の頭がついて行けないほどスピード感
タイムレスフライトに入る

周囲の人の態度はガラッと変わる
これまでの作品の内容は
バラードや内向的な歌が多かった

その為、繊細な吟遊詩人のような周囲の評価
だけど、実は自分はファンキーでありたいし、
吟遊詩人でも家庭的でもない

自分を分かってもらえないまま
ロックンロールマンを続けなければならない
命のヒューズが燃え尽きるまで

癇癪持ちの今でいう発達障害のようなエルトンは
人付き合いが上手い方ではない。
だから余計に孤独を感じたかも知れない。
スター街道での人付き合いも嘘まみれ
宇宙に放り出されたような孤独に
余計にドラッグに溺れてしまう。

自分はこれまで誰も見たことがないようなミュージシャンになりたかった
みんなが憧れるスターになりたかった
そして、実際になった
しかし何か満たされない。
「自分が目指していたのはこんな事だったのだろうか?」
「ずっとずっと頭から離れない、考え続ける」

この歌は、宇宙を舞台にロケットマンで表現したことで
誰にでも当てはまる詩となった。

例えば
愛する人と結婚して、
子供が出来、
生活の為にあくせく働く
そのうち、愛していたはずのパートナーとも温かい会話もなくなり、
仕事の重圧と逃げ場のない孤独感にさいなまれる

その他にも
小さい頃は何でも褒めてくれた両親が
中学、高校と進むにつれ、
自分の内面でなく、
学力だけで判断する
何の為に勉強するのか
分からないままに
試験、受験を背負わされ
自分の存在意義を模索できないまま過ごす

これらは正に
宇宙に放り出されたロケットマンの心境

さすがバーニー
エルトンの心情をスターだからと別格扱いせず、
人間誰にでもやってくるクライシスと捕え、
みんなに共感を与える詩を書きあげたんですね

そして、
その詩にエルトンも見事にこたえる
後に映画のタイトルになったこの歌
エルトンは無事、着陸地点を見つけ
再び大地に降り立ち、
温かい人間の心に触れあう事が出来たんだなぁ
「無事、我帰還せり・・・・」
映画の公開はすぐに終わったけれど、
この映画のメッセージは素晴らしい

ローズちゃん

孤独なんて、
普段意識しないし、
出来れば認めたくないわね。

クリちゃん

会社にいたり、組織に属してると、
仲間がたくさんいる気分になるけど、
実際冷静に考えると、
上辺だけのお付き合いってこともあるよね。

ローズちゃん

実際自分の将来を考えるのも自分だし、
自己承認欲求を満たすのも、
他人任せにせず、自分で模索しないといけないわね!