エルトンジョン

Rocket Man ロケットマン 日本語訳と解説 孤独のメッセージソング

目次

  1. Rocket Manってどんな歌?
  2. Rocket Man オリジナル歌詞
  3. ロケットマン 日本語意訳
  4. ロケットマン 解説
  5. まとめ

Rocket Manってどんな歌?

1972年に発表されたエルトン・ジョンのアルバム『Honky Château』に収録された名曲。「Rocket Man」 は、スーパースターの孤独を描いたバーニー・トーピンの歌詞に、
エルトンが見事に応えた作品です。

この曲は、単にスターの苦悩を歌ったものではなく、「誰にでも訪れる孤独感」 をテーマにしています。成功したはずなのに満たされない感覚、自分の居場所を見失う不安。
これは、スーパースターだけでなく、誰にでも当てはまる感情ではないでしょうか?

例えば、一生懸命取り組んでも評価されないと感じる時他の人が成功しているのを見て焦りを感じる時、そんな瞬間にこの歌詞が胸に響くことがあります。
「Rocket Man」は、まさにそうした孤独と向き合う人々に寄り添うメッセージソングなのです。

Rocket Man オリジナル歌詞

She packed my bags last night pre-flight
Zero hour nine a.m.
And I’m gonna be high as a kite by then
I miss the earth so much I miss my wife
It’s lonely out in space
On such a timeless flight 

And I think it’s gonna be a long long time
Till touchdown brings me round again to find
I’m not the man they think I am at home
Oh no no no I’m a rocket man
Rocket man burning out his fuse up here alone And I think it’s gonna be a long long time
Till touchdown brings me round again to find
I’m not the man they think I am at home
Oh no no no I’m a rocket man
Rocket man burning out his fuse up here alone

Mars ain’t the kind of place to raise your kids
In fact it’s cold as hell
And there’s no one there to raise them if you did
And all this science I don’t understand
It’s just my job five days a week
A rocket man, a rocket man

And I think it’s gonna be a long long time
Till touchdown brings me round again to find
I’m not the man they think I am at home
Oh no no no I’m a rocket man
Rocket man burning out his fuse up here alone 

And I think it’s gonna be a long long time
Till touchdown brings me round again to find
I’m not the man they think I am at home
Oh no no no I’m a rocket man
Rocket man burning out his fuse up here alone 
And I think it’s gonna be a long long time…  

ロケットマン (日本語意訳)

彼女はフライト前夜、
荷物をまとめてくれた
9時ちょうど
そしたら僕は
凧よりも高く飛ぶ
とても地球が恋しい
妻が恋しい
宇宙はただただ孤独
時の感覚がないフライト

僕はずっとずっと考え続けるだろう
再び大地を見つけ地に足をつけるまで
僕は皆んなが思うような
家庭人間じゃない
全然そうじゃない、
僕はロケットマン
ロケットマン、
ヒューズが燃え尽きるまでここで独り

火星は君たちが子育て出来るような場所じゃない
寒さは地獄のようさ
君がやってみても
誰も育たないだろうね
全ての科学的なこと、
それがどうしたって言うんだい
ただ僕の仕事は週のうち
5日働くって事
あぁ、ロケットマン
ロケットマン

僕はずっとずっと考え続けるだろう
再び大地を見つけ地に足をつけるまで
僕は皆んなが思うような
家庭的な人間じゃない
全然そうじゃない、
僕はロケットマン
ロケットマン、
ヒューズが燃え尽きるまでここで独り

僕はずっとずっと考え続けるだろう
僕はずっとずっと考え続けるだろう
僕はずっとずっと考え続けるだろう
僕はずっとずっと考え続けるだろう
僕はずっとずっと考え続けるだろう

Rocket Man(ロケットマン) 解説

「Rocket Man」は、エルトン・ジョンがスターダムを駆け上がる中で感じた孤独を、
バーニー・トーピンが見事に歌詞に落とし込んだ楽曲です。

本来、この曲のタイトルは「Rock’n Roll Man」だったかもしれません。
前作アルバム『Madman Across the Water』に収録された「Holiday Inn」には “I’m Rock’n Roll Man”(俺はロックンロールマン) というフレーズが登場します。
しかし、そのままではエルトン個人の歌になってしまい、ここまでの大ヒットにはつながらなかったかもしれません。
より普遍的なテーマにするため、「Rocket Man」 というタイトルが選ばれたのです。

宇宙へ飛び立つロケットマン=成功の果ての孤独

歌詞の冒頭に登場する 「フライト前に荷物をまとめてくれた妻」 は、実際にはエルトンを支えたプロモーターや仲間、家族の象徴とも解釈できます。エルトンは、イギリスからアメリカへ渡り、大舞台での成功を夢見ていました。そして、レオン・ラッセルをはじめとするアメリカの音楽シーンに迎えられ、一気にトップスターへと駆け上がります。

しかし、夢見た成功の瞬間、彼は 「自分が本当に求めていたものはこれなのか?」 と戸惑い始めます。スターダムのスピード感は凄まじく、まるで宇宙へ飛び出すロケットのように止まることなく加速し続けます。

「僕はロケットマン。ヒューズが燃え尽きるまで、ここでひとり」
成功と引き換えに、エルトンは自分の居場所を見失い、孤独を深めていきました。

誰にでも当てはまる「ロケットマン」の心境

この歌は、単なるスターの孤独を描いたものではありません。
もっと広い視点で、「誰もが人生のどこかで経験する孤独感」 を表現しています。

例えば、
仕事に追われ、家庭での会話が減ってしまったとき
子どもの頃は褒められていたのに、成長するにつれ成績や成果で判断されるようになったとき
自分が何のために努力しているのか、見失いそうになったとき

これらはすべて、宇宙に放り出された「ロケットマン」の心境と重なります。

バーニー・トーピンの詩の力

バーニーは、エルトンの葛藤をスターだからと特別扱いせず、誰にでも起こりうる「人生のクライシス」として描きました。そのため、この曲は多くの人に共感され、世代を超えて愛され続けています。

「Rocket Man」という宇宙のメタファーを使ったことで、どんな人の人生にも当てはまる普遍的なテーマとなったのです。

「無事、我帰還せり」

この曲のタイトルは後に映画『ロケットマン』にもなりました。
エルトンは、長い旅の末に自分の「着陸地点」を見つけ、再び地に足をつけて生きることを選びました。「Rocket Man」は、孤独を抱えながらも、自分の生き方を模索し続けるすべての人への応援歌なのかもしれません。