目次
- Roy Rogersって、どんな歌?
- Roy Rogers オリジナル歌詞
- ロイ・ロジャース 日本語意訳
- Roy Rogers 解説
Roy Rogersって、どんな歌?
子供の頃に憧れたヒーローは、大人になっても心の中に生き続ける。
エルトン・ジョンの1973年のアルバム『Goodbye Yellow Brick Road』に収録されたこの曲は、西部劇のヒーロー「ロイ・ロジャース」をテーマにした作品。
夢を追いかけることが当たり前だった少年時代を懐かしみながら、家庭を持ち、仕事に追われる中年男性の姿を描いている。
「ロイ・ロジャース」とは、1930〜50年代に活躍したアメリカの西部劇スター。歌も歌えるカウボーイとして、多くの子供たちにとっての憧れだった。
この曲の主人公も、かつて彼に憧れた少年の一人。今では仕事に追われる毎日を送りながら、テレビでヒーローの姿を見つめ、昔の夢を思い出している。
Roy Rogers オリジナル歌詞
Sometimes you dream, sometimes it seems
There’s nothing there at all
You just seem older than yesterday
And you’re waiting for tomorrow to call
You draw to the curtain and one thing’s for certain
You’re cozy in your little room
The carpet’s all paid for, God bless the TV
Let’s go shoot a hole in the moon
And Roy Rogers is riding tonight
Returning to our silver screens
Comic book characters never grow old
Evergreen heroes whose stories were told
Oh the great sequin cowboy who sings of the plains
Of roundups and rustlers and home on the range
Turn on the T.V., shut out the lights
Roy Rogers is riding tonight
Nine o’clock mornings, five o’clock evenings
I’d liven the pace if I could
Oh I’d rather have ham in my sandwich than cheese
But complaining wouldn’t do any good
Lay back in my armchair, close eyes and think clear
I can hear hoofbeats ahead
Roy and Trigger have just hit the hilltop
While the wife and the kids are in bed
And Roy Rogers is riding tonight
Returning to our silver screens
Comic book characters never grow old
Evergreen heroes whose stories were told
Oh the great sequin cowboy who sings of the plains
Of roundups and rustlers and home on the range
Turn on the T.V., shut out the lights
Roy Rogers is riding tonight
ロイロジャース (日本語意訳)
時々、夢に見るし、
ふと、全てが幻だったのかと思う
君は以前よりも古臭く見え
明日も出番を待ってる
カーテンを閉め、一つの確信がよぎる
君にはこじんまりした部屋が心地いい
今日のお勤めは全て終了
神様、テレビに感謝です!
さぁ、月に向かって撃て
そうしてロイ・ロジャースは今宵もやってくる
私たちの銀幕に帰ってくるよ
マンガの主人公は永遠に年を取らない
色あせない物語の永遠のヒーロー
荒野に歌う素晴らしく煌めくカウボーイ
「ラスターズ・ランドアップ」(初期のアメリカ西部劇スター、トム・ミックス主演の映画タイトル)、
Home on the Rang(アメリカのフォークソング・カンザス州の州歌)
テレビを付けて、明かりを消して
ロイ・ロジャースが今宵も馬を駆る
仕事の9時5時
出来れば効率よく稼ぎたい!
あー、サンドイッチはチーズよりハムがいい!
だけど
愚痴を言ってもどうにもならない!
アームチェアに身をゆだね
瞼を閉じて、深呼吸
向こうから蹄の音がする
妻と子供たちが寝静まった中
ロイの銃声が丘の上をこだまする
そうしてロイ・ロジャースは今宵もやってくる
私たちの銀幕に帰ってくるよ
マンガの主人公は永遠に年を取らない
色あせない物語の永遠のヒーロー
荒野に歌う素晴らしく煌めくカウボーイ
「ラスターズ・ランドアップ」(初期のアメリカ西部劇スター、トム・ミックス主演の映画タイトル)、
それとも
Home on the Rang(アメリカのフォークソング・カンザス州の州歌)
テレビを付けて、明かりを消して
ロイ・ロジャースが今宵も馬を駆る
Roy Rogers 解説
「少年の夢は、大人になっても消えない」
この歌が描くのは、仕事や家庭を持ち、すっかり「大人」になった男性の姿。
かつては夢を追いかけ、ワクワクしながらテレビの前に座っていた少年も、今では日々の生活に追われ、そんな気持ちを忘れてしまった。
しかし、ヒーローは今もスクリーンの中で変わらぬ姿で駆けている。
その姿を見ながら、主人公は昔の気持ちを取り戻し、ほんのひととき、少年時代に戻ることができる。
この歌の最大の魅力は、「現実逃避」ではなく、「夢を思い出すこと」の大切さを伝えている点にある。
仕事が忙しくても、家庭を持っても、かつての憧れやワクワクした気持ちを忘れてはいけない。
それがあるからこそ、大人になっても人生を楽しめるのだ。
このメッセージは、音楽だけでなく、すべてのクリエイターやアーティストに通じるものだろう。
「夢を持つこと、そしてそれを忘れないこと」
エルトン・ジョンがこの曲で伝えたかったのは、そんなシンプルで、でもとても大切なことなのかもしれない。
まとめ
『Roy Rogers』は、ただのノスタルジックな歌ではなく、「夢を忘れない大切さ」を描いた楽曲。
それは、音楽やアートを愛する人すべてに響くメッセージでもある。
「昔の自分が憧れたこと、やりたかったことを覚えていますか?」
そんな問いかけに、心の中でそっと答えながら聴いてほしい一曲だ。