24個の節気の中の18番目「霜降」大体10月24日〜11月7日
末候「楓蔦薫」11月3日〜7日
秋最後の節気の最後の候です。
楓蔦薫 もみじつたきなり
「もみじ」や「つた」が色づいてくる頃
葉が赤色に変わることを紅葉と呼び、
銀杏のように黄色に変わることを黄葉。
どちらも「こうよう」と呼べますが、
しっかり使い分けているところが面白いですね。
この赤と黄色とまだ緑の葉っぱの三つが、
絶妙のアングルで見られる場所を探すという事を
平安時代の人たちは楽しんだそうです。
もし、カメラ持っていたら凄いセンスの写真家が登場していたかもしれませんね。
さて、秋深まった山が紅葉していく様を
山粧う(やまよそおう)と言うようです。
何とも美しい言葉ですね。
晩秋の山々は、赤や黄となり、
紅葉狩りの季節です。
熟成
「楓蔦薫」の葉が色づいていく様を
私たちの自分育てに当てはめるとどんな感じでしょうか?
私は今年の自分が作ってきた作品を見直して、
- 色のバージョン違いを作ってみる
- 少しアレンジしてもう一段レベルアップした作品を作ってみる
このような熟成を図る機会だと捉えています。
アクセサリーを作っていても
動画制作していても、
売れ具合やプレビュー回数ばかりを気にしていると、
自分らしい作品からどんどん遠ざかってしまいます。
なので、人の意見は一切無視して、
自分の作品を心の聖堂でじっくりと眺めてみるのです。
この時、参考にする別のデザインやアイデアを
ネットや書籍、その他の情報源から得ないことが大事です。
あくまで現在の自分の中にある記憶と閃きを頼りにしてみるのです。
それが青臭くもうら若い自分の「BLUE IDEA(未熟なアイデア)」が
「RED IDEA(燃え上がるアイデア)」へと変化を遂げるかも知れないのです。
この自分粧いは
その年の大きな熟成です。
いきなり良い作品は出来上がることはありません。
何でもなかったアイデアが、少しずつ変化を見せて、
素晴らしい作品に育っていく事もあります。
それは一年とかでなく、
それこそ十数年温めてきたアイデアが
「完成」と「変化」を遂げて大作になることもあります。
初めは「マネ」からスタートしても、
何度か自分だけの変化を辿ると、
自分オリジナルになっていきます。
さて、私も
5日ほど要らぬ情報を遮断して、
自分の中の「楓蔦薫」を過ごしてみようと思います。
前の候
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次の候
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