エルトンジョンの初期の映画音楽のサウンドトラックを手掛けたアルバム
「フレンズ」はイギリス映画で10代半ばのカップルが駆け落ち、
同棲、妊娠、出産という当時としてはかなり進んだ内容。
日本では30年以上後に「金八先生」で
中学生が妊娠する事が題材になり問題作となったが、
元ネタとしてこちらが先。
いろんな賞にノミネートされるほど話題となった映画。
私も高校生の頃に見たが、
その頃は全く理解できなかった。
まだ、恋愛経験も不十分な少年には早すぎたのだろう。
今となっては、人間が人間らしく生きる
逞しくも素晴らしい映画だと分った。
さて、話が横道に逸れたが
このアルバム「Friends」
エルトンがもともとクラシック音楽を学んでいたことで、
作風も多岐にわたっおり、豊かな才能を垣間見ることができる。
ポップ歌手と捉えられがちだが、
このサウンドトラックを聞くと、
音楽家であるという事がよく分かる作品に仕上がっている。
映画のサウンドトラックなので、
インストロメンタルの作品も含まれており、
それがもうクラシックそのものなのですよね
忘れてはならないのが奇才ポールバックマスター
彼の曲も挿入されている
(彼のチェロやアレンジはアルバム「ELTON JOHN」でも垣間見られ、
この後の「Madman Across The Water」で才能が全開する事になる。)
そのポールは随分後になって、
日本映画「空海」の音楽を担当する。
縁あって、こちらの映画を公開と同時に見に行った際、
ポールバックマスターの音楽担当をテロップで見た時に大いに驚いたものだ。
ところで、このアルバムは
映画が公開されたのが1971年なので
録音は1970年10月
1970年は1月にアルバム「ELTON JOHN」
3月に「Tumbleweed Connection」を録音してるから
驚愕的なペースで作品を出していたのだ。
ELTONが自分でヘラクレスを名乗るほどなのも理解できる。
1曲目「Friends」について
さて、アルバムのスタート曲は「Friends」
この歌、短くてあっさりしてるけど
大好きなんだよなぁ、
ずっと青春でいられそうな気がする作品
世界中を旅してまわりたくなる
色んな所に行って
色んな人に会って
心を通い合わせたくなる歌です
2曲目「Honey Roll」について
ワニのデスロールをもじったような歌
明るい歌だけど怖いなぁ
バーニーの歌には
どのアルバムにもこの手の女性が登場する
自身3回の離婚と4回の結婚を後にするが
何か女性とのトラウマがこの時すでにあったのだろうか?笑
3曲目は「フレンズ」のバリエーション違いになります。
4曲目「シーズンズ」について
恋の季節を美しく歌った歌
6曲目「Can I Put You On」について
バーニーらしい社会風刺の効いた詩
そしてエルトンらしいロックンロール
7曲目「Michell’s Song」について
主人公の女の子 ミッシェルの歌
この曲だけで映画の内容が分かりそうな
物語りあるバーニーの詩
素晴らしい
今ではエルトンは映画やミュージカルの音楽担当当たり前という感じですよね。
そのエルトン初の映画音楽作品
改めてエルトンは音楽家なんだなぁと感じる作品