エルトンジョン

王は死ぬものだ 日本語訳と解説 エルトンジョン リア王 王様の悲劇 The King Must Die

目次

  • The King Must Dieって、どんな歌?
  • The King Must Die オリジナル歌詞
  • 王は死ぬものだ 日本語意訳
  • 王は死ぬものだ 解説

The King Must Dieってどんな歌?

クリちゃん

この歌はね、
王様の悲哀を歌った作品だよ!

ローズちゃん

王様の悲哀?

クリちゃん

うん、
王様の側近たちは王様の事なんて考えていなくて、
実は自分の保身ばかりを考えていて、
いつの間にか「裸の王様」で滅びていくっていうメッセージだよ。

ローズちゃん

悲しいわね、、、
じゃぁ早速教えて!

人生の繁栄はいつも短く悲しい
聴くリア王
日本で言えば平家物語の語りに出てくる
「盛者必衰」が The King Must Die

The KIng Must Die オリジナル歌詞

No man’s a jester playing Shakespeare
Round your throne room floor
While the juggler’s act is danced upon
The crown that you once wore

And sooner or later
Everybody’s kingdom must end
And I’m so afraid your courtiers
Cannot be called best friends 

Caesar’s had your troubles
Widows had to cry
While mercenaries in cloisters sing
And the king must die 

Some men are better staying sailors
Take my word and go
But tell the ostler that his name was
The very first they chose

And if my hands are stained forever
And the altar should refuse me
Would you let me in,
would you let me in,
would you let me in
Should I cry sanctuary 

Caesar’s had your troubles
Widows had to cry
While mercenaries in cloisters sing
And the king must die 

No man’s a jester playing Shakespeare
Round your throne room floor
While the juggler’s act is danced upon
The crown that you once wore

The king is dead,the king is dead
The king is dead,the king is dead
Long live the king 

王は死ぬものだ(日本語訳)

宮廷道化師にシェークスピアをやる奴はいない
あなたの玉座の周りを
道化師がご機嫌伺いの舞を踊る
かつて取ったキネヅカ

早かれ遅かれ
どんな奴の王座も必ず終わりを迎える
そして、俺も
とても親友とは呼べない
君の忠誠心をとても恐れている

シーザー王が君の不幸に涙を流せば
強欲側近はしてやたりと鼻歌気分
そうして王は滅びていく

血の入れ替えを図るには
新しい採用が必要だ
しかし、古い側近たちは
彼らの意中の者しか連れてこない

もし私に汚名が着せられたら
私は祭壇から追い出されるだろう
入れてくれ!
入れてくれ!
入れてくれ!
私は聖域の前で泣き崩れるしかない

シーザー王が君の不幸に涙を流せば
強欲側近はしてやたりと鼻歌気分
そうして王は滅びていく

お抱え宮廷芸人にシェークスピアをやる奴はいない
あなたの玉座の周りを
道化師がご機嫌伺いの舞を踊る
かつて取ったキネヅカ

王はいつか滅びる
王はいつか滅びる
王はいつか滅びる
王はいつか滅びる
王様万歳!

The King Must Die 解説

バーニーの壮大な詩
冒頭の「道化師はシェークスピアをやらない」は
「リア王」が窺える

王に限らず、
どんな人間でも上手く行っていた事が崩れる時が来る。
そんないつかは迎える終焉の切ない歌 。

人が奢り昂る時
近くにいるやつは調子が良くて
そんな奴に躍らされる。

良薬は口に苦しと言うけれど、
戒めになる話、 カライ話はそんな時耳に入らない。
しかしそんな時こそ、
耳に痛い話をしてくれる者は
本当に心配してくれている。

だけど、金目当ての調子の良い奴らは
決してタメになる話を語らないものだ

※冒頭で書いた平家物語の語り
祇園精舎の鐘の聲、
諸行無常の響あり。
沙羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらはす。
驕れる人も久しからず、
唯春の夜の夢の如し。
猛き者もつひには滅びぬ、
偏に風の前の塵に同じ。

あと、その平家を滅した源氏側の英雄「源義経」
彼の最後の地「平泉」を訪れた松尾芭蕉の句

夏草や兵どもが夢の跡
これらもこの歌に通づる

ローズちゃん

うわぁ、
これは凄い歌ね!
単なる流行歌に思えないわ!

クリちゃん

そうだよね、
これがまさにエルトンとバーニー作品の
スケールの大きいところだよね!